ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

僕は知らぬことを知っていました 幻想を抱き其れを勝手に現実だと信じ込み そして其れに追随しようとしていました 哀れな僕は 其れをすぐに見抜かれてしまい 死んでしまいました 僕の凶器をもってして 何分も狂わぬ言葉の細密画を 僕は手にしています 告白し…

その日彼女と二人で 若さ故に二人で ぴかぴかをてにして 一緒に月が綺麗というゲーム 彼女熱い体もってして いつかも僕を困らせる 空も構わず飛んで飛んで 一緒に子供の名前を決めるゲーム 僕はすぐに手を離し 逃げる逃げる鼻歌交じり 一人想い続け彼女 誰か…

線を引く私は狂乱に告ぐ その傍に居る僕は俯きがちに 「皆々様、私たちは愛しております」 身勝手な暴力で僕は 打ちのめされ る しかし しかし 床に伏せた折、見つけた侘しさに キョ楽的に生きたいのです ガリガリと線を引く彼女に 群集は性を重んじようとし…

僕の感動を返してください 確かに在った筈なのです 潜り込んだベッドに 冷たい浴槽に 僕は置き去りにしました 若しくは使い捨ててしまいました 僕の情熱を返してください 確かに在った筈なのです 目の前で銃殺されて 彼女は鼻歌交じりで 僕は置き去りになり…

夢を 僕は怯える そして 言い包めたら 誰も 脳髄が圧迫され だけど 僕

激しい恋の詩が好きだ だけど僕にはそんなもの書けない 大凡書けやしない 僕は激しい恋を燃やさずにいる 一度たりとも赤くは染まらぬ 其れを不幸という人々が集まった街に僕は 随分と暮らしているはずなのだけれども それでも一度たりとも戯曲ですら 戯れた…

怒らないで わかろうとしています だけど僕が悪さを働いたせいで こんなに酷い実情なのです 怒らないで やろうとしているのです だけど僕が悪さを働いたせいで こんなに歪む実情なのです 実情の敵である夢と僕は 先ほど対話をいたしました 全て嫌になってし…

影が一度に入れ替わり 細分化されて感情 散り散りの恋に 誰彼の感傷が付け加わり ぐらぐらして 「確かに貴方は」 愛していました、恋をした と、言われてしまえれば高級に 胸が焼けるようで 喉が枯れるようで 耳をふさぎたい目を閉じたい! なんて いってし…

僕はとても弱虫です 意気地なしです 告白します、告白します 僕はとても弱虫です 沢山の人を嫌いになりました そして平気でいました 告白します、告白します 沢山の人を嫌いになりました どうして なんでこんなに 他人の自分を 見つけ出さぬままに 弱いこと…

愛している人が死んでしまっても 僕は死ぬことが出来ませぬ その臆病さに 僕は きっと 自殺するのでしょう 優しい人と呼ばれたいがために ここまで育ちきりました しかしまた僕は 僕は または いつかは死にます 花咲かされた後にはやはりやはり 季節になって…

その長い髪を切り落とした少女が 僕の中で笑っている 何故つややかな其れを失ったのかと聞いても 静かにくすくす笑っている 恋に破れたか、もしくは願掛けか そういった精神による糸口かと 何度も何度も問いかけてはみるものの やはり、彼女はくすくすと喉を…

僕は何度ともなく潰し込まれ そこから滲み出した愛を食べられる そしたら残った肉片に きらきら光った希望が眠る 夢を何度ともなく見て 夢を何度ともなく見て 期待を裏切ってしまった僕に 僅かな謝罪と束縛が付き纏う 何でだろう、まだ状態として変わらない…

僕は修羅に成ります 優しい修羅になります 心に気丈さに 厳しい修羅になります そして誰しもがやらぬような 残虐さをもってして 優しい修羅になります 僕は修羅に成ります 人と成れぬ修羅になります 意味の追求を 構わぬ修羅になります そして夢で少しだけ泣…

苦し紛れの言葉が 連なって優しい意味になる 優しい意味が溢れる僕が 大きく広がって波になる 波となったこの先に その波紋は反時計回りで静まり そこに静寂が生まれる 静寂の中突然泣き声がする その泣き声を聞きつけて 我侭なあの人が素敵になる 素敵な我…

赤黒の水溜りに 僕の顔が映らない、と 無性に掻き毟りになり 鼠色の肌に 温もり、大切なの僕には 僕の眼から見える世界、世界 行列に並び損なうことを気にせず そんな風に振舞いたかった だけどだけど、でも 「大嫌い!」 甘えた不誠実を抱きしめる 僕の、や…

うわあ なんて寂しいんだろう うわああ ミュート 輝く金木犀の彼方 そこには優しさ 辿りついてみて 泣いてなんか駄目だ うわあああ 今心裂けそうな気持ち あああ ミュート 御好きなのね 鼓動早く朽ちる 突然の笑顔 恋に落ちるのは尤もだ ああ! あああ! ミ…

大丈夫 大丈夫と 言い聞かせ 言い聞かせる度 僕の網膜は赤い煙を上げながら焼かれ 僕の瑞々しい喉は何度も金切り声を上げる 大丈夫さえに 僕はもう限界なの 燃えている心を失って踊れない 僕はもう知りたくないことを 傷ついた肌が体を這い回り キスをして、…

僕の唯一の秩序 二つ開けて命名す 頭から離れない 言葉があるの 少女らしき貴方 無垢に何の疑いもなしに 頭から離れない 言葉があるの リズムよく踊る泣き虫 全ては夢でやり直せる 頭から離れない 言葉があるの 虐待の親を愛したい 根源はいつだって寂しそう…

愛しています ただ、愛しています その愛を語る 僕は何れにもまして大げさに ときめき 溢れ出した意味を 大げさに、大げさに 少しずつ彼女の 骨と骨を支える細やかな粘膜が溶け 自由に骨は体から離れ その両腕を支える最後の肉も 少しずつ滑らかに伸びきった…

いくらでもといけない。

大凡彼には見当がついていました。愛情のありか の、事実の夢の、貴方にとっての彼の。しか し彼は大凡見当がついていたせいで、何もかも失ってし まったのです。月よ、さよなら。彼は死体の ように息を吸った後、大きく眼を見開いてこう呟きました「(月夜の…

寂しい音楽で響きながら 僕はちょっと泣いたりする けれど それは大げさでなくて とても小さく縮こまるようなことで 薬を飲んでも駄目で 祈ってみても駄目で 赤ちゃんが泣いている 泣いている 何故誰も抱いてやらないか 何故誰も 答えはない 続かない涙は温…

死なないで月 何もかも果てしなく続く 死なないで月 両手に広がった血潮 死なないで月 こめかみの痛みが響く 死なないで月 照らすまぶたが焼き残る 「死なないで月」

泣き喚いて 気丈 なんて 勝手ね 勝手よ、そんなの 僕はね、そうね でも、 もしかしたら言い終るその間の 少しの真空の中で 変われるかも知れない 人らしく しかし また一つ 死なせてしまった 戻らない だからね 組み合わせて 努力させる 足りない 半開きのま…

肝心な時には置き去られな 出会わずな言葉 恐らく失っている 誰彼が上手に使っている 呆然とし 誰が殺そうとしてる、アンヨ 苦しい 「書けない」

僕。

僕は 僕は、 僕は! 僕は。 僕はただ一直線に伸びきったガム 僕は 僕はただの造形物 僕はただのただの暗がり 僕は……、しかし、……いずれにせよ 僕は 「僕は死んでしまった貝殻」 僕は 僕、僕、なんていい続けて最早最早 僕は 痴情だけで自己を保っているこの…

朗読できぬ。幼い僕。

僕には花束は少々大きすぎました (罵倒されし父母) 僕には花束は少々大げさすぎたのです (傷つきし幼き妹) 僕には花束は少々色が強すぎました (叫び泣く友、友) 僕には花束は少々香りがよすぎたのです (ただ形だけ笑う僕) 「然様なら」

人ごみに隠れた恐ろしい大きな口が 歯を立てた僕の右足 には、どうしようもなくどうしようもなく 目を伏せきって、なおも嘔吐しないように気丈さを 息切れを起こす小さな胸に 何ともなくなんともなれるものよ、と言い聞かせ言い聞かせ 突き落としてしまいな…

貴方、に、 僕、に、 赤い、困る、 何処へ、何故、 最後は、蜃気楼 寒さ、の、 神経、の、 困る、構築す、 胸の奥の、脳髄、 最後は、蜃気楼 最後は、蜃気楼、 駆け出そう、このまま、 結末は、蜃気楼、 気付いても、泣かない、 眼球、が、 指先、が、 気丈…

その夜に 呟く 声 それはただ 僕の居所をどうにかして見つけ出そうとする貴方と 僕 見つめ触れ、抱き寄せ集め、命からがら、この星、と月 ひきつけを起こすから 起こす そして この胸の高鳴りは なんと浅ましく、しかし潔く乱れ溢れ 漸く消え 静まり 声 いず…

思いつくままに。

度重なる現実の刃先に 何度ともなく泣き咽る日々が在りました 度重なる毎日の連続に 何度とも泣く僕を情けなく想いました 実情の傍にいる彼女は いつだって僕を置き去りで いつかは一番傍にいたと 抱きしめ竦み足は震え もう止めたいと心が痛み その代償にと…