ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

心の果ての地雷原 裸足の少年がただ駆ける 一つも炸裂しないなら この恋は実ると疑わず さよならだけが人生ならば 地雷は彼の生涯だ 一つと踏めば気づくはず 彼の賢い自己嫌悪 しかし彼には神が居て 私に成り得ぬ聖性を持つ つまりは心の果てでさえ 彼には優…

軽率な言葉の連弾に 貴方は飽きてきたでしょう 僕の存在の胡散臭さに 貴方は嫌気がさしてきたでしょう 心が貧しい僕などが 生きていくにはこうやって 無駄な気持ちを吸ったスポンジで 体を汚さなければならないのです 貴方の社交辞令の感性に 僕は都合よく真…

愛とは 女子高生のミニスカート 麻薬に含まれる依存性 37℃の熱の伝導 愛とは 餌をねだる犬の瞳 満員電車の湿った空気 街を照らす街燈の温もり 愛とは 煙草の煙で流す涙 音楽になる前の口笛 爪を切る時の僅かな恐れ 愛とは 貴方が貴方らしくあること 僕が作り…

僕の感性に ミサイルが落ちる 炸裂した血肉の匂い そのまま詩編にして綴る 被爆した心には 水の如くに言葉に飢える 何の解決にならずとも それを求める悪魔の盲目 口からただ零れるは 肉が腐って骨まで溶けて 乱暴な不幸の結実による ゾンビのままの生存言語…

死ぬなら今だ 想いを引き裂き 堪え切れぬような 叫びをあげる 死ぬなら今だ 死に様気にせず どんな可能性も 僕を殺せる 死ぬなら今だ 薄ら温い六畳間 遺書は書いたか 遺影は決めたか 死ぬなら今だ 生きてきたのだ 僕の蝶番を掴んで 一気に捻りこむ 「死ぬな…

ここのドアノブは気が狂い 僕は出口を失った 掴まているのが窮屈で 捻られるのが悔しいと ノックをしながら声かける 「どちら様か居ませんか」 三回たたくと声がする 「残念ながら入ってます」 窓の外から覗くのは 百万ドルの夜景かな 僕は今にこの場所で 死…

囁く声の熱量は どんな吐息よりも膨大で チョコレートも溶けるほど あの娘を裸にさせるほど 内側に籠った熱病に 私は魘され夢を見る それは確かなる神様の肋骨 それは遥かなる命の答え合わせ そうして目覚めた翌朝には 体温の冷たさに恐ろしくなる 寝具は私…

僕は確かに愛してた 失う訳などなかったのだ それでも失うというのなら 僕が愛を知らないだけだ さようならの呪詛に 縛られたのは誰だった? 僕もいつかは気持ちを忘れる 「都合の良い苦しみね」 子供の僕を赦してほしい 傍にいないと死にそうなのだ 寂しさ…

時間が僕を殺すのは 当たり前な事実としておき それでも心の速度を加速させ 今日も寂しい夜が来る 僕は罪なき林檎を齧る 本当はそこまで好きじゃない 痛く尖った甘さを持った 林檎はないかと手を伸ばす 結局ディスプレイの灯りでしか 僕の存在の実態を知りえ…

独りで歩くのに慣れなくて 煙草を吸うようになりました 吐いた煙は理想の恋人 なりかけもどきの失敗作で 寒さの厳しい街の風が 抱きしめる言い訳になりました 炎が近くも体は冷えて 両手で抱き寄せ目を落とし それではキスの話をしましょう 甘いキャンディは…

アームカットの代償が 安くついたと嘆いてる 今では腕に一本の線 夢物語のような傷 昔は血にも濡れていた 幾何学模様で美しかった まともになりゆく過程ほどに 死は手を繋いで空に堕ちる 安全剃刀が折れるほど 死人を愚かに抱きしめて欲しい 誰にも証明でき…

僕の心は有線で 安定供給されてます 無線で生きる彼らほど 容易な遠きは持ってない 手を差し伸べる人たちに はっきりノオと答えます だって僕の行動範囲 決まって信じて死んでいくから 自由なんてものはまやかしです 人が知るのは死んだ時だけです 命に平等…

雨の日には喉が渇くと 僕が嘯くその夜に 煙草の煙は雨に負けて 地を這い煉獄へ落ちていく 寒さが辛い二月には それに相応しい恋の灯が点る 僕の永遠を引き伸ばし それを吹き消す夢を見る 煙草は僕の愛だと言う しかしとっくの昔に燃え尽きて もう一本吸おう…

その美しき形作る暇もなく 感動は時間に淘汰される 僕らの悪あがきの詩編にて 時々は点滅したりもするけれど ならず者たちは声を上げる 感受性の痛みに耐えきれず 今ある現実が全てだなんて 悲しすぎる失敗に吠え続けるだけ 本当の愛なんて言葉使うなよ 寂し…

暖かい布団が あればそれでいい 闇の眷属になろうと 其処が僕の終点となるから 冷たい視線が 心苦しく思う 天使の祝福があろうと 孤独は隠せるものではない 横文字を平気で使うのは 少し憚られる事だからこそ それを言葉の身嗜みとして 受け入れることが何よ…

人に僕が伝わらないことが こんなにも悲しい事だなんて 知ってしまうんじゃなかった 生きてしまうんじゃなかった 寂しくなって手を伸ばす 空気が僕の孤独を教える 風が全てを知っているなんて 頭のおかしい人の言い訳だ 気持ちに潰され頭が割れる そこには綺…

気質が私をへんにする 宇宙人なんか信じない 壁に頭を叩きつける癖 超能力者は皆死んだ 貴方の傍にいたいから 死んで死なせてまた死のう そのエネルギーの収束で 私は亡霊優等生 貴方が人を裏切った 貴方が自分を傷つけた 貴方が世界を歪ませた ますます貴方…

世界が平和でありますように 捻くれ者が唾かける 世界が平和でありますように 正直者が怯えてる 世界が平和でありますように 兵隊さんは家族を想う 世界が平和でありますように 被害者さんも家族を想う 世界が平和でありますように 夜は言葉を残して死んでく…

貴方がこれが私ですと 僕に渡した猫の足首 今も宝石箱に入れては 時々その白骨を齧っている 足の足りない野良猫は サイボーグで生計を立てる 唾液に混じったオイルの匂い 尻尾の先からサリンを撒く 馬鹿な僕でも解ったよ 貴方は世界を看取ったね この足首を…