ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

外は不潔に 夜を取引し 苦闘の味で 剃刀が肯く 摂理背いた 恋の強迫に 美は埋没し 再臨を祈る 裡は非道に 神を読唇し 嫌疑の雨で 吸殻が嘖む 句点刻んだ 時の暴虐に 詩は想望し 悪癖を辿る 「濁った春」

邪神の絵具で 君は恋を偲ぶ 高潔な棺桶に 月見草が嘆く 有限を知れど 嘘泣きで飾る 性善説の色が 閉幕に溢れる 胡蝶の惰眠で 僕は風を泳ぐ 完璧な落日に 彼岸花が妬む 大空を去れば 微笑みで還る 天文学の翅が 光景に痺れる 「ランデヴー」

嘘の面積が 色を較べて 永い空白は 演算に耽る 電池で動く 僕の数字は 狂気に敗れ 迷宮を生む 夢の文体が 星を転げて 古い円環は 解読に至る 夏日で傷む 君の言葉は 情火に溺れ 芸術を吐く 「痴の学問」

月光の花園で 奇想曲が踊る 天使は遊歩し 寝息に憧れる 富んだ聖人が 文法を磨けば 約束に佇むは 恋心の逞しさ 鉄骨の軍国で 週刊紙が祈る 悪魔は黙秘し 目蓋に訪れる 欠いた亡霊が 概念を妬めど 痛覚に肯くは 泪雨の美しさ 「芸術の肉」

季節愁いは 雨に微笑む 空の顔色を 蕾が知見し 酷な星霜が 削った幻は 落日で揺れ 枷を続ける 讃美殺しは 稿に半泣く 韻の肉塊を 栞が暗記し 切な文学が 創った魂は 深窓で熟れ 神を咎める 「烏の役目」

瞳の愛読者は 苦悩を喜んだ 哀しい怨嗟で 光彩が映えて 君は戦死して 無罪に還った 満月が秘めた 氷菓子を遺し 泪の回遊魚は 不毛を寛いだ 空しい弱音で 結実が褪せて 僕は孤立して 詩篇に至った 海風が融けた 麻酔剤を想い 「雨の義眼」

薫る下着は 元始の恥で 赤い因果を 刻印してる 罪の林檎を 唇で触って 禁忌な恋は 悪運に点く 抛る帽子は 未来の柄で 浄い無益を 懐妊してる 空の兵器を 魂で計って 一途な嘘は 切願に熟む 「モード」

千光年の唄で 神話が調律し 君は軀を去り 永遠に旅する 淋しい戦慄が 連続性で暴れ 吐息の夢想を 霊魂に奉ずる 天動説の色で 真理が反証し 僕は心を縒り 丁寧に愛する 烈しい切願は 白熱灯で薄れ 窓辺の美学を 恒星に詠ずる 「運命姫」

野菜溢れる 喧騒の街で 僕は独歩し 理窟を磨く 包丁躾けて 意訳が瞬く 冷血な蔭に 錯乱を贈る 羽虫暴れる 隔絶の庭で 君は私選し 美学を求む 標本崇めて 至福が佇む 細密な恋に 惨痛を飾る 「殺人要点」

平和観が殴る 瑣末な哀訴を 大事に抱擁し 僕は爆砕する 祖国を誇って 花に名が宿る 淋しい推敲で 君の善は痛む 正義感が捩る 不能な才気を 一途に育生し 僕は壊滅する 知覚を護って 恋に美が残る 空しい論争で 君の枷は呻く 「ジャーナル」

深夜の虹が 強く煌いて 泣虫な僕に 嘆美を育む 傷物の翅で 信じた風に 独白は絶え 貴方が宿る 排気の汐が 苦く蝕んで 我儘な僕に 暗喩を嘯く 最愛の歌で 感じた夢に 痛覚は褪せ 貴方が遺る 「屋上の紫蘭」

医師の喪服は 清潔を覆って 神が校正した 不感症に熟む 没理想が編む 臓器の死命に 刃針は嘆じて 告別を捧げる 画家の義眼は 面影を写して 嘘が落日した 記憶色に吐く 雪月花が惹く 孤独の美景に 絵筆は詠じて 心痛を結べる 「真理の責」

若い恐竜の 淋しい威嚇 断絶したら 歴史を嘆く 月の怠惰に 秘密で溺れ 苦い酸素を 名残と語る 赤い空襲の 烈しい嗚咽 連続しても 大義を否む 花の一途に 不信で逃れ 聖い漫画を 幻視と踊る 「煙と埃」

沈黙の隙間で 殺人鬼は佇む 痩せた憂世が 正当に嘔吐し 生命は揺れて 血飛沫が降る 永遠を感じる 感触に恋する 全能の段差で 問題児は躓く 煮えた地獄が 親切に炊事し 心性は枯れて 疑問符が生る 暴悪を演じる 同調に類する 「蟲毒な輩」

揺籃で編む 空虚な嘘を 心に残して 沈黙する春 僕の終止は 推敲が踊り 愛惜に病む 稲妻を磨く 棺桶で咲く 気丈な夢を 骸に想って 盲信する夜 僕の序奏は 反覆が廻り 厭世に泣く 贋物を否む 「永い秘密」

彗星人が耽る 短命の美しさ 非力な信仰に 炎は闇を裂く 恍惚する無は 駅員が管理し 軍用機の瞳を 色彩で眩ます 洗濯物が踊る 春風の芳しさ 自由な再誕に 病は夢を富む 追想する死は 半袖が明示し 冷蔵庫の泪を 体温で乾かす 「瞬く永遠」

襟を毟って 理性が散る 麓の天使は 切実に泣く 僕は原罪を 淡く祈って 完璧な闇で 科白に拘る 裾を捲って 秘匿が照る 蕾の悪魔は 高潔に笑む 君は愛欲を 深く悟って 幸運な園で 吐精に跨る 「キスマーク」

手当が篤くて 黙った地動説 神話の威光で 文明を更ける 濃厚な管理で 愚論を拾って 過失の積層が 多義的に点る 感度が悪くて 困った三角比 知見の不在で 空白を埋める 壮大な睡気で 吐息を殺して 夢想の代筆が 幾何学に奔る 「自覚の血」

旅のため。

今日は詩が書けそうにないです。 明日からはまた普段通り書けると思いますので、宜しくお願いします。 申し訳ないです。

人魚が詠む 浄い詩篇は 泡を纏って 星空に届く 僕の悲恋は 旋律に富み 濡れた翼で 運命を往く 亡者が焚く 古い寓話は 墓を捜して 深淵に刻む 神の慈愛は 色艶に欠き 荒れた鎖で 歳月を熟む 「或る美談」

握った幻肢を 離さずに泣く 言葉は空虚で 星雲線が詠む 僕は雨で喘ぎ 寝息を嘆じる 巻煙草の夢が 肺臓に満ちる 宿った死命を 呪わずに笑む 時間は邪悪で 赤信号が急く 君は花で偲び 天使を演じる 指環箱の嘘が 楽園に落ちる 「シャイン」

僕は縊死体 乱雑な積木 混沌を語る 苦悩の残滓 詩才が呈す 病の伴奏に 箒星を視る 価値論信徒 君は青薔薇 静謐な英字 崇高を踊る 嘆美の神秘 恋慕が惑う 心の聖痕に 花畑を知る 放課後王妃 「アバウト」

奥歯を磨いて 神に奉仕する 鮮血が垂れる 運命性の余白 無口な痛覚が 舌の上を廻る 冷水で濯げば 世界観に眩む 小銭を恵んで 闇に談話する 廃人が呉れる 永遠癖の温度 不実な貧困が 咎の底を渉る 贅肉で学べど 次元体に嘆く 「スマート」

憧憬が薫る 写真の色は 桜花に佇む 春を残した 君は高雅に 翼で抱いた 白を怨んだ 僕の難しさ 剃刀が悟る 虚言の種は 夜風に呟く 国を奪った 僕は無心に 荊で詠んだ 雨を招いた 君の美しさ 「遠景に嫁ぐ」

硝子の灰皿に 炭酸水注げば 新鮮な星々が 会話を始める 毒炎を悼んで 闇に懐古する 短命の美学は 糖液と融ける 昨日の恋文に 風船玉結べど 健全な青空が 詩題を歪める 音韻を背いて 鳥に辞別する 天国の小径は 黄昏と灼ける 「烟る君に」

真理を砕く 六弦の稲妻 僕は凶荒し 臓物が疼く 感性が醒め 再誕する熱 痺れた心は 地獄を捜す 定義を否む 鍵盤の暗黒 僕は憂愁し 神経が絡む 混沌が更け 精彩する傷 溺れた骸は 季節を惑う 「サイケ」

切望が招いた 遊園地に眩む 泪は感化して 追憶を歪める 寂れた木馬は 親愛で駆ける 悲観する僕の 苦悩に触れて 罪悪が刻んだ 難波船に嘆く 病は暗示して 滅亡を続ける 溺れた帆布は 片影で責める 依存する僕の 理想に焦れて 「夢境の淵」

僕の猶予は 水銀が刈る 運命に否む 短詩を遺し 恋する鳥が 双翼を折る 誠実な嘘は 銀河に瞬く 君の啓示は 朝露が照る 神格に届く 全知を想い 讃する花が 色艶を知る 閑静な夢は 真理に佇む 「或る濃淡」

教室を統べる 有毒な公用語 生徒は笑んで 灰色に演じる 窓辺の隷属は 憂世を拒んで 不幸な疑問に 惨劇が燃える 戦場を過ぎる 痛切な散文詩 死兵は泣いて 故里に嘆じる 地雷の聖人は 憎悪を背いて 一途な苦悩に 神託が失せる 「箱舟の狂乱」

蝶の歯形が 小指で燃え 夢に逃れど 真実を熟む 弱い痛覚は 惰眠の傍で 翼を毟って 運命に咲く 銃の論理が 平和で映え 恋に溺れど 哲学を往く 聖い演説は 慈愛の底で 骸を渉って 神様に編む 「甘い乖離」