2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
僕の詩は恋をしている 感情や感性に魘された 微かな少女のその骸に 何度も何度も恋してる 少女の過去など知りもせず ただ感傷に浸るのだ 醜い姿も意味を持たずに 綺麗な昔の言葉を気取る 苦しむ彼女の脳味噌に 静かに着陸することが 恋の成就と決めてから ず…
少し私には派手すぎて きっとどうにも似合わないのよ 仕方ないねって呟いて ビルから迷わず飛び降りた 落ちていくのは簡単だけど きっとどうにも恥ずかしいわね 肋骨から生えた翼を広げ 夜空の影を切り裂いていく オレンジ色のレディースコート きっとどうに…
僕は本当に人間ですか それを証明できますか 三分後には心無い 言葉を貴方に吐いたとしても 無垢な心は殺されました しかし欲望は醜くて 身に纏うには寂しくて 僕は僕という過ちを犯します ピアノの旋律が聴こえるは まだ人間だと信じていた頃で 夕暮れ始め…
馬鹿は馬鹿で馬鹿らしい 恋をおぼえてしまったの 遠くで風に揺れている ワンピース姿の女の子 人は人で人らしく 馬鹿に忠告してるのだ 高嶺の花だ諦めろ お前は馬鹿だ諦めろ それでも馬鹿は馬鹿だから あの娘の笑顔を眺めてた あの娘が天才に抱かれても あの…
僕は何もかも忘れた 何を信じて何を憎み 何を愛して何を疎み 何を護り泣いていたかさえ 見覚えのない夢見て眠る 知りようもない人と笑う 気づけないまま日々を送る 僕はある意味幸せだった 誰しもが記憶に甚振られ 惨めにそれを経験などと言う ままごとのよ…
ただマイナスに生きて 膝抱え俯いている私に そんなの怖くないからと そっと手を繋いでくれた人 無責任な夜が近づくたびに 怯える事も増えていった 夢に逢えない朝が来る そういう時に思い出す 一人きりは孤独だと みんな勘違いしているね 頭の中で優しげな …
寂しい人と定義される その解答は先延ばし 哲学的帰納法に基づいて 哀しみが僕に逢いにくる 悪魔的選別の業により 僕たち人間は人間足らしめ それを逃れた自由の彼は 精神病棟を自らの城とする 過度に褒めて死に追いやり 後悔は未来を抉り取る 運命と名付け…
その空虚なる愛に 必死にしがみついていた 雨が降り出す朝にはいつも 貴方の手のひら探してた 貴方の体の温もりが 全て嘘のように感じたよ 僕に情愛など無い癖に 冷えた体を溶かしていく こわばった笑顔を向けるたび そっと口づけ交わしてた 僕はこれから頑…
酷く壊れやすいもの 何処か移ろってしまうもの その儚さに焦がれるは 僕の心が完成を待たないから 護られるために生まれたと 聖性溢れる貴方は泣いた この命を持った使命感に 私は私を失っていくと 「僕が貴方に惹かれる訳は きっと貴方が嫌いな貴方です 貴…
消えない罪 当たり前の事 罰はモルヒネ 死は敗北 祈って御覧 叶わないから 人は切ない 存在証明 貴方の痛み 慣れる事はない 孤独は自己愛 嘘は飴玉 赦して御覧 間違えるから 人は醜い 人格否定 「僕だけの呪い」
僕は何かに恋をした 熱に魘され戸惑った これから初恋片想い 何にも分からず笑うフリ 打ち明けぬ恋はただの妄想 だからいつでも夢見がち 優しい人になりたいな それから恋は許されるでしょう 恋した心は傷ついて 確かにならない寂しさが 夢の中では哲学的に …
君が死んだ 自分の為でなく 僕の為でもなく 身勝手な殺意の為だけに 君が死んだ 尊厳も安楽も 愛情も孤独も 与えぬ錆びたナイフによって 君が死んだ 普通に笑って 普通に恋して 普通に死んでくはずなのに 君が死んだ 神様に祈って お医者様に祈って 時計の針…
過去の遺物に踊らされ 僕も今宵はお喋りね 在ること無いこと失ったこと 纏めて語って朝を待つ 持論が経験を超越し 物語は人生に勝ち続ける 僕の無駄な命はそれでも真面目で 洗練された小説に馬鹿を見た 布に沁みこむ水色の その不確かさに愛を知る 綻ぶ顔に…
この祝福に気づけていたら 絆創膏の手先で幸せを 紡いで綻び縫い付けて 部屋のカーテンに仕立てるわ どんな空より透き通り 疑問を与えて軽やかに そして揺蕩う優しい高揚 冷たい朝は苦悩を失う 臆病者に無償の愛を 病める人には生きてる意味を 過つ彼には甘…
その在り方に惹かれて 信仰はコップを溢れ 流れ落ちた祈りはただ 意味を必要とせずに瞬くばかり この日常に点在する 貴方の元素をかき集め その教えを盲信し続け 生きていこうと決めたのだ 貴方は奇跡を起こさない ただその思念が僕らのような 世界に嫌われ…
非力な恋など偽物だ 語らう夢も嘘吐きだ だって本当に愛しているなら 失うはずなどないでしょう 恋にまつわるエピソード mp3で聴いてます その表層化されたフレーズには 死別のグルーヴが効いている 夜が夜でなくなる前に やるべきことがあったはず 朝が朝を…
どうか神様 憐れまないで 僕は確かに 幸せでした たった一つの 過ちだけで 僕は空へと 落ちていきます 脳のフイルム モノクロ写真 貴方の笑顔 貴方の泣き顔 どうか神様 許しておくれ 僕は本当に 生きてましたか 「笑ってください」
物心育つ自意識の果てには 密やかなる暗い処があり 其処を照らす光には 青色ダイオードが丁度好い 文明の象徴であるそれに 僕らの変わらぬ痛みが映る 僕らが世界を知らない時代の 消えない傷跡をなぞるのだ この頃の僕はその贖罪に インターネットを使ってる…
にゃにがわるかったのかにゃ にゃにもかもがにゃくにゃって にゃんでもかんでもにゃにゃしにゃの にゃくことさえもゆるされにゃい にゃんでもきみがにゃいてるらしいと かぜのうわさできいたのにゃ ぼくはにゃんにもゆるせにゃいから にゃーとにゃくしかでき…
鏡を避けて 生きていくのだ (あれはまことに 寂しいものだ) 醒めない夢を 望んでいるのだ (あれはまことに 温もるものだ) 自分を忘れて 辿っていくのだ (あれはまことに 厳しいものだ) 最期は貴方を 泣かせてやるのだ (あれはまことに 優しいものだ)…
何度も殺した 意思を介して 街は暗闇 吐く息荒く 想えば不幸は ミルフィーユ 指でなぞった 才能のジャム 返り血脱いで 部屋へ帰った ベッドは冷たし きっと最悪 蝶が飛んでく 僕を置いてく ハッと安堵し 致死量飲んだ 「蝶」
人殺しは顕名と称し AとかBとか名乗ります 生暖かい拍手の後に 光が足りぬと愚痴を吐くの どんな罰でもその腕で 刻んだ少女には適うまい だから死刑と言われても まるで人間を装い笑った 傍聴席では怒号が響く けれどもそれは明日で終わり 特別悲しい残り火…
風俗女の唇は いつもたっぷり濡れていて 口蓋の中を蠢いている舌が 僕の命を捕まえる 六千円の恋心 今ならお得に味わえる 本気になったら哀しみが 不遜に夜街に降り積もる 病気になれない人があり 嘘で救える十五分 それから先が知りたいという 子供が僕に喚…
街灯りが暮れなずめど 人には難儀な悩みがある 紐解いていく感覚が 痛みと憧憬を呼び覚ます あの人がいないとか この夢は叶わないとか 友好的な愛の難儀は 残らず全て唄になり果てる 遂に情報体を手にしたら このような躰は捨て去って 私は旅に出かけよう 二…