ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

死生の岸辺で 夕刻を熱望し 陽気な亡骸は 永遠に踊った 易しい錯乱は 神が肯定して 憂世の密室を 輪廻で縛った 変化の背後で 埋葬を諦覚し 盲唖な旅人は 懸命に睡った 空しい連想は 嘘が成立して 奇蹟の欠陥を 脳裡で護った 「聖く深く」

神聖な馬は 夜空を食む 切望の闇で 夢に還って 月の難さが 目蓋に浮く 喉は落日し 天国を舐る 幸福な鳥は 季節を吐く 免罪の釜で 唄に綴って 花の弱さが 悲愴に熟む 風は精鍛し 恋人を護る 「不治の絵」

悪食な詩人は 淘汰を優遇し 淋しい神様が 問罪に廻った 綺想な迷離は 精確に眩しく 憂思の余韻を 哀惜で昇った 惨毒な王妃は 寝息を迫害し 愛しい滅亡が 鍵盤に還った 無口な小雨は 陰欝に苦しく 破綻の腐肉を 羨望で辿った 「混沌の残滓」

口紅の熱が 帰納する庭 睡魔は甘く 悲運を踊る 詩は臆想し 裡を論ずる 泪の奇蹟に 雨が鈍って 六弦の胚が 乱気する骨 明知は遠く 名残を辿る 無は嘆息し 罪を禁ずる 柩の浪費に 時が奔って 「カノン」

電話線を齧る 連奏の不在は 死滅した取柄 眩しい天文学 落雷の痛惜は 孤独を製造し 我儘な騒音に 悪魔が縋った 備忘録を炙る 難文の無実は 根治した役目 正しい画一性 有識の変数は 手枷を明言し 濃彩な妄覚に 心理が実った 「透く支度」

淡い昼間を 盲信できず 恍惚な夢に 悪く疲れる 幻想の色が 体系となり 遠離する花 懸念を触る 永い夜中を 征服できず 乱暴な舞に 深く溺れる 冒涜の岸が 泡沫となり 吐精する脳 名前を祀る 「過ちの翼」

感性の離島で 苦味を創作し 諦視して泣く 静謐な夢想癖 雨粒は摩損し 幽霊となった 頬に交接して 悲愴を弱めた 命数の線路で 遺薫を憐愛し 認知して笑む 完璧な倫理学 夕風は帰結し 神様となった 乳に抱擁して 他心を躾けた 「万有揺籃」

蛆虫は牙で 暗く謀反し 敵役の骨が 落日に祈る 聖い酩酊が 詩を燃焼し 甘い孤立は 約束に渉る 抜殻は棘で 強く否定し 完善の幕が 星芒に睡る 遠い変則が 理を演出し 永い多罪は 若鷹に宿る 「チェルカリ」

機械の神殿は 裏庭で稼動し 迷惑な哲理に 本物を燈した 聖典を研磨し 鉄が隠蔽する 悪魔の装置に 欲望は肥った 葉虫の宵町は 心臓で輪廻し 端整な盲唖に 蔓延を宿した 唯識を悲哀し 華が散漫する 死滅の遠路に 嘆息は実った 「切なる文明」

鯨の寝息で 滅亡した庭 静謐な風が 形骸を辿る 悪夢の門は 深く悩殺し 空しい生を 最適に嬲る 燕の死闘で 成立した神 健全な虹が 法則を縋る 認知の橋は 永く延命し 等しい罪を 乱暴に炙る 「因果日和」

怪物は注視し 恋文を怖れた 平穏な奈落で 聖く消耗した 醜い不等号が 野花に宿って 稔性の砲列を 独善で命じた 遊星は修理し 雨音を忘れた 精確な機関で 慧く調律した 儚い無神論が 末路に睡って 巧説の心霊を 暴悪で変じた 「ミッシング」

知の骨折に 剃刀が澄む 淡い博愛は 死肉を削る 弱虫な息が 苦く演壇し 連鎖の病を 沈痛に量る 個の密告に 霊性が透く 若い賛嘆は 明視を護る 繊細な夜が 深く融合し 孤独の鏡を 淫奔に殴る 「落伍の生傷」

脳天が痺れた 貴い夏だった 完璧な科白は 熱学を宿した 絵葉書の灰は 星空に離散し 冷たい名前を 裡で否決した 感性が暴れた 幼い翅だった 深刻な亀裂は 健羨を遺した 真理値の波は 認識に和合し 睡たい無間を 夢で浪費した 「ホルマリン」

連奏の舌を 聖く庇護し 痛覚に縋る 粉微塵な花 熱が転生し 弱音の難壁 勇敢な街に 滅亡を祈る 天国の髪を 永く慰撫し 薫香に過る 不幸癖な露 夢が礼讃し 毛布の告白 静謐な息に 存在を渉る 「ファンタム」

失恋を誇揚し 愛惜する明喩 追憶の花園で 永く諦視する 哀しい吐息が 肌に交霊する 老犬は黙して 無を難詰する 眠剤を制覇し 衰耗する名残 寝室の谷底で 弱く遺存する 正しい論理が 風に敗散する 星空は奏して 非を混在する 「砕片の君」

幼稚な恋文 玉水も無く 倫理の錆が 心機を模る 戒禁の灰は 教室で散り 若い利敵に 夢想が嬲る 素敵な悪口 夕凪も善く 墜死の虹が 闇路を彩る 定説の空は 屋上で降り 甘い痛苦に 螺旋が過る 「罰の浄福」

真理の歌姫は 破滅を予知し 苦しい肯定で 形而下に佇む 不愉快な星が 末路に敗北し 炸裂した闇は 変遷を宿した 聾唖の台風は 悪夢を世話し 空しい怨恨で 疑問符に俯く 無差別な神が 奇蹟に哀憐し 追想した骨は 冒涜を遺した 「歪む慈悲」

裏腹な夜が 夢を拒絶し 花の陽炎は 無口に悼む 死兵は熱り 実で歪曲し 骸の背理に 敬虔を護る 硬骨な雨が 嘘を治療し 空の諦念は 不敵に嘆く 譚詩は翳り 個で終演し 獣の嗚咽に 役割を悟る 「ホーリィ」

感嘆符の詩が 眼鏡を琢磨し 螺旋する苦は 脳髄に篭った 辛辣な発作が 懇望に反問し 悲劇の輪廻を 弱く認諾する 黄金比の理が 財布を枯渇し 模倣する魔は 暗澹に宿った 凛然な結果が 大罪に生育し 敵視の名残を 深く引責する 「ポルカ」

燕の離別は 健気な摂理 流転する夢 正しい悪癖 聖い不逞が 大空に乗り 時の形見を 巧説してる 菫の色香は 繊美な懸想 秘匿する庭 淋しい追伸 永い無心が 溜息に散り 恋の末路を 抱擁してる 「野生の舞曲」

素顔の深怨は 不義理な憐惜 遺伝に敗訴し 片想いを葬る 光軸を殴れど 鮮血は哀しく 複成の景色が 瞳を黙視する 白痴の名徳は 無意味な恩恵 惨話に依存し 皆殺しを誑る 論難を炙れど 乱暴は空しく 結末の弱音が 命を汚涜する 「業因の凶器」

綺麗な夢が 残存する朝 眩しい径を 転回し往く 花は克己し 切望が実る 苦心の蔭で 恩顧を悟る 素直な嘘が 伝達する闇 均しい翅を 感応し詠む 蜜は嫉妬し 大罪が奔る 諦視の傍で 正理を削る 「観念の旅」

粗筋に恋して 深く嘆息した 必然な火熱は 顕在を祀った 記号が連接し 盲愛を宿せば 楽読の若芽に 空は翻転した 星陰に託して 薄く昏睡した 横暴な夜露は 追憶を捜った 智見が損耗し 難役を遺せど 真実の論理に 霊は哀惜した 「主題の芯」

英雄は猛る 古き怨敵に 運命が創る 冷酷な理を 死憤する肉 愚かな憐愛 不滅の歓喜 物語は熱る 花嫁は踊る 聖き福音に 深層が祈る 貞烈な美を 加速する星 静かな損耗 奇蹟の秘密 恋心は黙る 「遠き小指」

哲学の唄声は 脳裡で共鳴し 神経痛を辿る 雨に敗北して 露骨な非望は 感性を指揮し 偽物が誇った 遥遠の正論理 存在の熱演は 戦地で反響し 完全癖を護る 月に訣別して 危険な告諭は 憂欝を拉致し 変型が縋った 冥福の暗黙知 「天空の懐」

透明な花は 暗く泣いて 詩人の裡に 哀訴を刻む 霊魂に宿る 被曝した無 深い尊崇を 悪魔が食む 喧騒な月は 弱く笑んで 家畜の夢に 哲理を招く 法則に迫る 依存した個 甘い嘆声を 天使が吐く 「ライ」

核兵器は睡る 平熱の憂世で 安息が流れる 箱庭を仮想し 太陽が降下し 煮えた畜肉に 夜を渇望して 騒霊となる肌 否定形は祈る 密造の詩作で 確言が薄れる 滅裂を暗喩し 真説が非斥し 褪せた神様に 罪を崇拝して 乱人となる喉 「スロウリイ」

屍は風化し 静物を踊る 睡い読点が 連続し散る 花束の色は 苦い悲劇で 耽美な嘘を 追懐に刻む 魂は混和し 様相を悟る 細い旋律が 永存し降る 楽園の夢は 遠い霊雨で 暗愚な闇を 喪失に招く 「シエスタ」

正しい乞食は 天幸が壊死し 星空の参列も 無性格に忌む 野心の名残が 不審火で煙る 時は認知して 破滅を磨いた 哀しい聖徒は 首枷が麻痺し 輪姦の痛惜も 讃美的に好く 依存の腐骨が 論理語で奔る 雨は保続して 黙示を睨んだ 「カドリール」

嘘が失踪し 恋仲は亡び 箱舟の闇で 泪を還した 花も睡って 不実の遺薫 約束だけが 存在を編む 罪が欠損し 英雄は騒ぎ 戦域の裏で 柩を点した 空も渉って 無言の季節 運命だけが 乱数を蒔く 「悪の寵愛」