ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

釣りをしてたら 子猫が釣れた まだまだ小さく 無邪気な子猫 それを釣り餌に 海へと投げた 溺れて暴れる 可愛い子猫 今助けたなら ヤらせてくれるか 呪いが解けた 聖女となって そのうち釣れた 大きな魚は リリースしたよ 「これが愛です」 「夢に観る愛」

貴方の咳が気がかりで もう気軽には笑えない 蝕む不安は予感を嘯き 僕の秘密らが咽び泣く 貴方の咳が気がかりで 安心しながら眠れない 明日の明日の明日まで 正確無比な季節を睨む 貴方の咳が気がかりで 言葉も切実に選ばれる 病める臆病で色に触れ 寂しい冗…

断頭台へ 駆けていく 夕暮れまでに 間に合うように 断頭台へ 駆けていく 懺悔の声が 震える前に 断頭台は 何処にある? 僕はいつしか そこで死にます 断頭台へ 駆けていく 首から上を 貴方に贈りに 「断頭台」

悲しすぎて死ねない 心に刺青で彫って その痛みを頼りに 生きてきた気がする 壊死した愛情を 永遠の剥製にして 縋り付く僕らの 何が間違っているのか 暴力的に寵愛 法則性に溺水 思考力に殉情 三月は雨が降る 虚構に煽られて 時の鱗に傷ついて 死を願った貴…

愛しているのなら 失うはずはないと 涙に暮れる日々さえ 悲しい嘘へと変える 傷ついた言葉も 苦しめたすれ違いも 甘く鋭利な波となり 今でも僕を抱きしめる 確かに生きているのだ 十字架みたいな命に 僕は呪縛を授かる 大切な宝物として 失ってしまったなら …

脳に咲いた華が 雨を欲しがる夜に 僕は詩を書き綴り 自分を嫌いになる 洗脳された愛に 答える言葉は何か 崇拝された夢に 捧げる心理は何か 僕たちはいつでも 希望だと指差した その毒素にさえ 切なく想うままに 僕に根を張った詩が 最後の自負を殺すまで 夜…

貴方は努力をする 私を理解をする為に そして傷ついていく その思想の気休めに 悪魔は悲しみに暮れる 少女が理解できなくて 親の遺影を前にして 未だに神に祈ってる 貴方は自壊をする 私を誘い寄せる為に そして要領を得る その醜悪の代償に 天使は興味を持…

彷徨う意識に 炎が灯った 大事な記憶を 焚物にして 忘れる毎に 強靭になる 瞳の迷いを 潰して歩く 全てを白に 何なら黒に 僕は極地で 暴力になる 揺蕩う言葉の 全てを忘れ 強さの意味を 遂には失う 「強き忘却」

僕を産した両親を 許す事さえできぬまま その残酷な生にまで 健気な病気に罹ってる 卑屈に笑う癖だけが 僕を大人に堪えさせた 貴方は矢鱈と人形を 大切そうに抱いている 汚い心に火を点けて 全ての仇に害を成す 孤独の闇で疲れ果て 気づけば解剖されていく …

恋も嵐に喩えれば 或いは熱を出す子供 夢を見た日の翌日が 憂鬱な程に片想い 既に完成されたなら 呪縛で呼吸を苦しんで 花は苦味を舐めてから 特効薬として扱った 貴女の冷たい一瞥は 殺して欲しいの花言葉 嵐が過ぎた夜空など 死にたい程に澄み渡る 必ず護…

透き通る気持ちに 過ちは色を落とす 使命を果さなければ 僕に赦しは意味がない 我々は記録をした 我々は模造をした 我々は成就をした 次は憐れな君のターン 刻みつけた自尊を 愛憎は不遜に笑う 宿命を片付けなければ 僕は生まれを認めない 我々は冒涜をした …

遠くで電気ギターの音がする 僕は川のせせらぎだと言った 貴方は地獄の呻きだと話した 今日で世界は終わるかもしれない 死の五線譜が正確に記される 僕は罪の果実を二つに割った 貴方は齧って空に吐き捨てた 悲鳴を灯したバラードが流れる 神様を概念から引…

球威に負けぬ眼差しで 今日も予告ホームラン 観客は沸いて天仰ぐ 最終兵器の代打ヒーロー 魔球の魔法を解き明かす 出生からの猛打賞 金属バッドは彼の腕 乱闘間際の打撃力 貧しい心で戦地に赴き 帰らぬ人の無得点 彼は必ずホームに駆ける 全ては意味を持つ為…

荘厳なる愛の為に 天使は羽を切り落とす 八日目に作られた児は 幸福の対に生かされた 完全なる聖書を詠み 完璧なる化物となる しかし本質は姿見を 翳す者には解らない 非道な夜が過ぎ行けど 穢れ無き言葉を灯し得て 涙は真摯に流れども 血の一滴も無駄にせず…

黒で塗った似顔絵に 僕の余白は無かったの 腫れ物扱いされた後 世界は何も変わらない 屋上の風が好きだった 他人のようには思えずに 一緒に躰を放っても 世界は何も変わらない 闇夜の部屋でパソコンの 言葉を探して黙ってる きっと答えが見つかれど 世界は何…

不安を齧って 苦悩を飲み干し 絶望に聳えど 貴方を忘れない 嫉妬が薫って 後悔を浴びて 怒りを掴めど 貴方の傍にいる 孤独に閉ざして 寂寞に唄って 悲愴を知りえど 貴方が大切だ 憂鬱を服して 無力を飾って 悲劇を捧げど 貴方が全てです 貴方が僕を選んだ時…

酷く純粋な少年は 蛇の毒で死んだのだ その亡骸は砂となり 砂漠の風に運ばれる 赤い薔薇は枯れ落ちて もうその棘は傷つけない 正直だった気持ちだけ 涙のように散っていく 砂漠の井戸は永遠に 誰の渇きも潤せず 痛む孤独を見るように 空に冷たい雲が伏す そ…

乳児は覗く 親の交尾を 理解できない 暑気な遊戯 穢れに穢れ 狂気をひと匙 単調な揺ぎに 必死な各々 乳児は夜泣く 異様な恐怖に 自分の果てを 知れないままに そして僕らは 大人になって 夜の闇さえ 賞賛するのだ 「地獄の記憶」

月を落とす 頭上に注意 海を枯らす 隙間に注意 急行を逃して 健気です 終電を逃して スケベです 迫る月には 切望のキスを 砂の海には 魚らの墓地を 解無き世界 恐れはないよ 好い終末に 深呼吸して 「淡白な終末」

深煎りした恋を 夜道で振りかざす 心臓を抉り出して その鼓動に期待する 貴方は冷たいから 僕の砂糖は溶け残る ミルクを掻き混ぜながら 何度も何度も味を見る 血肉と臓物だけが 僕の躰を受け入れる 整頓された貴方でも テイクアウトは難しい 焦がす直前の顛…

貴方の心中の子供は 泣いているのですか 気丈に笑う貴方の 牢獄に閉じ込められて 最適解の世界の前で 何故に泣くのですか 約束された未来に 記憶の痕を刻んでは 花は散っても匂いは残り 嵐は止んでも詩篇は残る ただ屋上からの俯瞰には これ以上似合う貴方は…

血を流す工場で 懸命に働く人は その毒素より尊い 命の拍動を知る 森は枯れるだろう 海は死ぬだろう 其れは美しい愛の 証明となる風景 僕は地球を壊して 或いは元に還す 傷ついた少女が 恋を強請るように 炭酸の雨を浴びて 何より人間を誇る この先の終末に…

青痣の青のような 海で裸で泳ぐ子供 血汐の赤のような 林檎を齧る僕たち 性病のような 思考に陥って 悪夢のような 自意識を保つ 青空の虛のような 瞳で彷徨く浮浪者 血糊の嘘のような パンを受る僕たち 煙草のような 大人を蔑んで 火酒のような 憧憬に溺れる…

万年先も闇 光は温かいもの 確信なく手探る 音は直線を描く 旋律無き風景 徒歩は安全に欠く 歪んだ喉の悲鳴 色は螺旋を型どる 欠損を享受する 足取りは電動に帰す 冗談のような姿見 傷は痛みを授けず 僕には全て在るのに 非力の烙印が燃える 魂は嘘を吐けな…