ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2012-01-01から1年間の記事一覧

涙は透明な血液で 僕らは命を流してる 死の翳りもないままに 熱い体を抱えてる 感動、感銘、感謝など 全ては露わなタイミング 人を殺して叫ぶ人 その足跡を辿るよう 傷つく人は高らかに その不運を恥って笑った それからの事はno-no おもちゃ箱に放り込むの…

北極星に照らされて 女は決して翳らない そして僕は学者になって 女の体を切り離していく 両手はいつも赤黒く 僕の心境を脅かす 薬に混じる鎮痛作用で 女はケラケラ物騒だ 精一杯のプレゼントを 踏みにじられた火曜日に その惨状を公安局が 疑わしきは罰せと…

人にいくら騙されても 自分を偽らない人は きっと何かの病気です 精神病棟に行くべきです 僕は沢山騙されたから 上手に自分に嘘吐いた それなのにだけど何故 精神病棟で僕は暴かれるの もしも笑顔の練習を 鏡の前で続けていたら 幾つも幾つも数えていたら 幸…

君は泣き虫だからね 僕は遠くで心配するよ 君が降らした雨の中 老いぼれ犬は駆けていく 広義な意味の幸せは きっと小さな切なさだ そんな言葉で片づけるなんて 僕はずるくて酷い男だね 貴方の羽織るセーラー服が 僕の生存理由に成り得たよ その少女性の一端…

夢を見てたの 彼方の夢を そこでは人は 形を成さない 僕の手首と 貴方の胸が 交わり過ぎ去り いつかの遠くへ 傷は溶け落ち 痛みは枯れて 全ては還る オレンジの夢 目が醒めた時 泣いてた訳は 説明できない 教えてあげない 「オレンジの夢」

恋とは人のものでなく 概念の中に佇むものだ 少女が花に恋するように 少年が空に惹かれるように しかしながら人々は 言葉で恋を体現させた その哀しみの代償に 人間性を着飾って 人間でないこの僕は 寂しく自由に心を描く それは対話のない情感 それは温もり…

キリストが殺された日に 世界は愛という元素による 完璧で純潔な唯一の真実を 逃して離して見失ってしまった その罪が僕らの日常に パズルのように組み込まれる ある人は呪った自殺に数え あの娘は携帯で援助交際を受ける 泣きながら子供を虐待する親を 責め…

世界は屍の上で還りゆく 骨の悲鳴は滑稽で ところどころに残った肉片を 自尊心という獣が喰らってる 僕を愛した昔の詩人を 僕は汚して験してまた汚し 必然的な別れの痛みを 突きつけられて目が醒める 彼女はまさに月でした つまりは空に浮かんだ寂しい穴で …

死ぬのは勝手だ エゴイズムだ その悲しみの総量を 貴方はちっとも解ってくれない 貴方が消えた机には 意地悪な花が飾られる 僕はそれがとても嫌いだ だって意味がありすぎるもの 貴方の跳んだ踏切を 子供たちは急いで渡ってる その悪魔的風景に 思わず足が竦…

愛しい哲学唱えたら 喧騒の街も生きていける 言葉が僕らを縛っても 自由な命は祝福の中に 花はまことに美しいらしい 僕はそれを未だ知らない だからこれから知るはずだ 貴方の犠牲で育った芽吹きを 勝手に死んだ人たちの その優しさに甘えてた 花束は言葉を…

愛とは一体なんでしょう 貴方は瞳をじっと見る 僕はそれが寂しくて 思わず抱き寄せ息止める 僕は三度は死ぬのです どうしようもなく馬鹿だから 迎えた言葉の葬式に 貴方の喪服はあの頃のまま 軽やかに黙る貴方は別れ際 僕の密やかな尊厳に一礼し そして涙も…

寒さが肌を刺すのが 心地がよいと彼女は言う 僕は酷く寒がりだから 分かり合えないねと言葉を繋ぐ 彼女は強さに憧れて 野生動物のような男が好きだ 僕はか弱き骸骨だから 骨身に沁みて思わず手を離す 性は遊びという彼女 軽やかに致して嬉しそうに笑う 僕は…

目が焼けるほどの 白い肌に 薄い粘膜纏いし少女 冷たい体に 皮膚が骨をなぞり しかし腹部だけは膨れている いつのどこぞの俗物か 何度の結果のその種か それは今ではどうでもいい 「処女の恐るべき好奇心が こんなに苦しくさせるとは!」 それは今ではどうで…

夢は死んだ 僕が殺した 現実の中で ダメだと呟き 愛は死んだ 僕が殺した 関係するのに 臆病耐えれず 神は死んだ 僕が殺した か弱き少女の 祈りを無視し 僕は死んだ 僕が殺した 何度もこの手で 刻んで捨てた 「君も死ぬのか」

心地のよい毒舌は 安楽死には丁度いい どんな痛みよりも優しく 僕の輪郭撫でて消える 青い鳥ならもう死んだ 鳥籠の中に幽閉されたから あの青は全て抜け落ちて 残った赤さが嘘になる 僕の言葉が上滑り 絶望を色濃く残してく この瘴気に当てられたなら 感性は…

この死体写真に写るのは 一つの命の抗いが 敗北をした慰めに せめて記憶に残さんとする 終末的だが明確な意思 この死体写真に写るのは 有り触れている退屈に 日常を壊した記念とし 最早愛など知るよしもない 人間的だが醜い不誠実 この死体写真に写るのは 人…

希望無き欠落が影を落とし 今日も夜がやってくる 僕の悲しみの不自由さを ナイフのような風が慰める アリルイヤと唱えれば この痛みも神の祝福となるのか 苦しみの中で愛を見いだして 賛歌になり得る人生となるのか 君から貰った受け売りの 孤独な幸福感に涙…

何度も幾何学に犯される君に 僕は何ができるかな いつか君は二等辺三角形を産み落とし 正方形がよかったと泣くのかな 僕は外国の抽象画家のように 意図を表明することを無視してる 分かる人などいないと決め込み 平面構成で認識を曇らす 三角形は寄り添って…

発光している僕の唾液を 貴方の口に静かに運べば 肉は裂け骨は皮膚を突き破り 目は爛々と輝いた硝子の化け物 生存よりも重要視されるフォルム その爪は刃物というより寧ろ鈍器で 憎しみを糧にして毒を吐いては 痛みを絶やさぬ血液のおぞましさ 情愛にさえ思…

悲しい嘘も 永遠の孤独も 冷たい涙も 真っ赤な狂気も 耐え難き現実も 届かない祈りも 白々しい不幸も 飽和した悲しみも ほどけていく心も 許されない罪も 全て貴方から貰ったもので 貴方に少し触れた気がして だから僕にはそれが愛しい 小さな詩編も 間の悪…

子供の頃に憧れた 必ず滅するその力 きっと今に手にしたら 世界は七日で終わるでしょう 奇跡という名の絶対に 収束するべく人類を 数多の感情汲み取らず 大いなるフリして刈り取るの 騒がしい町並みや幸せも 意味を求めて消えていく 嫌な奴も親切心も 分け隔…

死んで生きて 生きて死んで 時々泣いて また死んで 忘れて笑い また生きて 羽を広げて 振り回し 触った娘は 腕が飛ぶ 彼女が死んで 僕が生きて 僕が死ねずに 彼女はいない 背負って生きて 追っかけ死んで 独りで生きて 二人で死んで 記憶は惑い 何処から生き…

この星では 誰も彼も寂しがりやばかりで 生物として生きる糧さえ 二つでなければいけなくなった 心細さは余りに酷くて 更に数を増やして誤魔化す それが唯一現実で 最も有効な価値になった だから僕という生命は 逆行しているニュータイプ 新たな意味の可能…

大切な思い出を救いたくて 今日も身近な現実を穢してる 汚れたその手で掴んだものは 少年時代の優しい浮遊感 掴めば当然汚れは移る 息をのんでももう遅かった セピアモノクロと色褪せていき もう何も教えてはくれない 過去に縛られているのではなく ただただ…

マイナスに揺れる電車 その騒がしさを忘れるほどの 鮮血な光景、鮮明な光景 僕は白線の後ろに立った とやかく人は言うけれど 僕は最期の美しさを 感じて泣いて後悔をして それでも貴方を信じてる 暫く怒号が響いたら 乱暴な駅員のオジサンが 貴方を手早く拾…

夢のような日々遠く 僕の憧憬にくすぐられる 人を憎むという意味は きっと刹那の非ず人 理想はいつでも優しくて 僕の涙も叱ってくれる 言葉が言葉を慰める その真実に目を凝らす 優しい命の終末に 多くの人が悲鳴をあげた だけど僕はそれらを睨み 大げさに右…

悪女と呼ばれる女の子 ただただ人が好きなだけ 昔は彼女のような子が こぞって火炙りされていた 許せぬことを許せぬと 足りないものを足りないと 果敢に言葉にしただけで 人は畏れて目が変わる このアバズレの死神と 優しい人に言われてさ お前なんか信じな…

限りなく気が触れたら 騒めく予感が教えてくれる 僕以外は全員狂人で 悲しい世界の住人なんだと 僕は真に静謐なのです 一つの罪も満足に行えない だから聖者にはなれない その業が僕に罰を与えど 初恋のような感慨に 僕は何度も間違えそうになる それは全て…

僕は魚になりたい 冷たい水にさらされて その鱗で全てを傷つけると そんな呵責を抱いて生きる 臆病な優しさを持つ魚に 水面はとても恐ろしく 海底は寂しいほど暗い 僕の尾ひれは波を切り裂き フォルムにおいては絶対的に あの殺戮兵器に似ている クラムボン…

僕は何に殺されるのか それを考え歩いていたら お腹がぷっくり膨らんだ 幸せが目の前をよぎりました その幸せは手を繋ぎ この世の希望を独り占め 腹が立ったこの僕は 幸せをその場で攫いました 幸せの後には小さな未来が トコトコついてきてたので 纏めて合…