ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2012-01-01から1年間の記事一覧

僕の持てる力 僕の持たざる力 愛が関与する関係 愛が否定する関係 君の映る世界 君の映らない世界 夢が叶えられる場所 夢が捨てられる場所 僕は全てを許したか ならばそれはいつ頃か 本当に心から許せたのか そこに正義はあったのか 力を持たざる僕に 捧げる…

若き日の僕に 嫉妬する僕は 成長と名付けた 熱量の喪失を知る 言葉は濁り 視界は色褪せ それでもこの夢が 僕を責めたてる 群衆に飲まれ しこたま吐いた 口蓋から幾度も 感受性が流れる 僕が生きる事は 何処で証明されるのか 難解な解答とジプレキサ 飲み干し…

盲目の少女は それでも知っている 自らの高潔さを 自らの美しさを 自らの愛おしさを 自らの悲しさを 見えない電話を騒がせるのは いつだって謂れもない罵倒で 彼女はその覚束ない指で 神の無慈悲に電源を落とすのだ 美しい景色など見たくもないと 彼女ははっ…

遊び疲れて 陽はまた沈み 友達バイバイ 影に抱かれた 車に乗せられ キックやパンチ 携帯電話は 助けてくれない 私の甘さに 彼らが群がる ガムテープキス 黒ペン舐める 痛い痛いと 言葉は浮つく 最後の砦も 知らないままに カメラにピース その後銃殺 彼らの…

天才なんだと 教わって 世界は眩しく 綻んで だから自分を 信じたよ 確かに世界は 笑ってた 自分を名誉に 胸高く 純情無欠な 僕がいた 数々唱える 問題に 僕が正義と 疑わず それから日々は 少しずつ 身に余るほどの 真実で 僕を打つんだ 痛いんだ 嘘がこの…

飽きられたのね 早くの時に 僕が僕であることに 正しさなんて 悪魔の仕業ね 僕が僕であるために ここは寒いわ 喉が凍った 大切な言葉置き去りに ここは暗いわ 白目が溶けた 美しい貴方置き去りに 夢を見てるの 穏やかな日々 この現実を忘れた後に 愛を見てる…

全て忘れて 孤独を知らず 賛美を知らず 人間を知らず ただその糸口を探すだけ 全て見解せず 悪を問わず 夢を問わず 愛を問わず ただその居場所を望むだけ それでも宇宙の悲しみは 確かに知り、考え抜いていた 百年の寂しい煉獄 或いは個人になる前の話 「統…

傷の痛みに気が付いて 僕の高鳴りは始まった それは僕だけではないということ それは一匙の感情だということ 狂気の外で拾い食い 慕情の中で鼾かく 貴方の横で目を擦り 彼らと何処までも距離をとる 全て逸脱した感情に 懐かしさだけが役に立つ 二人称を求め…

君と一緒になれぬなら こんな言葉も意味がない だけど言葉にしないなら 貴方が偽物になるのです 空気が真に透明なこと 齢十六で気づきました 光はどこまでも伸びていき 時には暗がりで息をします その様相で佇んでいた 僕だけの貴方、本当の貴方 そよ風さえ…

愛に満ちてる幻想が 僕を慰め励まして 現実世界の邪悪さは 映画のように他人になる 感謝や賛美を欠かせない この虚像の美しさを 僕はいつまでも言葉にする きっと嘘には神が宿る 悪い夢を見たんだね 僕は体に縛られて 不自由な精神は永遠に 空飛ぶ翼を望む夢…

天才の効用は つまりは奇跡の連続性であって 或いは永遠の約束 凡庸に許されぬ神話的勝利 悲しいほどの選民主義に 一切を排した運命の強奪だ 僕は悔やみ続ける 僕が僕を殺したあの日 君も一緒に殺していたら こんなにも惨めな命を 晒し許し受け入れ笑い 君が…

結局僕に残された 死ぬ口実を大切に 生きとし生ける憎らしげ 殺して自分を軽くする 愛の季節の彩りに 彼女の死で時間を数える あの娘の人生が穢れていたのは 僕らの失敗を引き受けたから 写真や鏡に映る真実に 僕は時々息苦しくなる 僕は天国なんか望まない …

子供の頃の残像が 少しずつ僕と重なっていく その影の憶えた悲しみが 少しずつ僕と一つになる その心の炎症に驚くほどの 懐かしい新鮮な痛みをおぼえる 過去を真似し、或いは未来を予知し 今という失敗の時間それに ついには陽炎の言葉が同調する 「もっと戦…

僕は嫌いを知りました 驚くほどに身近に居ては こんなに脳みそ揺さぶり続ける とても憎くて悪い奴 僕の心を堂々と 大声上げてお邪魔する 悲鳴に似たよなその形状 そんな嫌いに出会ってました 遅れましてはこんにちは 此方はお馴染み臆病です 貴方のように大…

僕が人殺しだった日に 時々は戻りたくなるのです あの数々の特別な過ちに 新鮮な気持ちで向き合いたくて 誰が死んだとか誰を殺したとか そういうのにはもう飽きて ただ情念による死という意味が 僕にはあまりに苦くて飲み込めないの 僕が人を殺せなかった日…

風の冷たさに 涙を流すのは止めた その潔さに 心を見透かされるから 惰眠に溺れて 煙草の煙に醒まされる 人でなしの夢 価値など無いと言い放たれる前 死んでしまうのでは 疑って心は病気を迎えこむ 命の重さをばら売りし 100gで300円なり 凍ったアスファルト…

ビルの屋上で 僕は魚になり 星々に引き裂かれながら 何処までも堕ちていく 今度産まれて来る時は 鳥や羽虫になりたいと 願うようなその事が この現実には意外と多い 寂しい夢を見ていたの 映像はもう直ぐ消え去って 暗闇の中で一匹で 寝言のように吼えましょ…

透きとおる憂鬱に この心臓は頼りない 皮膚一枚が追加され 血はより噴出し難くなる 上気した肌を羨み 滾る肉の躍動感を呪う 僕はいつもそれからの 世界と接して馬鹿を見る 人間の人間による 間引きと題した殺戮に 精神弱者は刈り取られ そこに花が咲くらしい…

コンビニで 手に入るだろう青い水 飲むとすんなり息を止め 何も無かった事になる それは命の否定形 そして過つ勇気の調べ 一度は飲んでみたいから 僕は光の蟲になる その水は甘く熱い代物で 直ぐに体も心も溶けていく 骨身を晒して言い訳を交信 この人間に酷…

僕の泣く理由を数えます それは思い出に眠る時 それは夢を思い出せない時 それは人影に立ち止まる時 理由は意味を作り それを崇拝して人と成る このままじゃこの僕も 終わった舞台に重なっていく ああ、夕暮れが珍しく赤くて 街は火の海になりました その炎…

死に急ぐ彼の駆け足で この世は丸く収まって 駅のホームで彼などは 目に消えた人の背を叩く 物語にはなれなくて 戦うことは悲惨です 夢を憶えているだけで こんなに薬が必要なんて 輝く星より臆病に あの娘の事を秘密にしてる でもそれをプライドと呼ぶなら …

まどろむ意識に 取り残されて 立方体は 暗くて厳格 手を伸ばしてみる 風が指先をくすぐる だから僕は手先が生き延び 内に行くほど死んでいく 慕っていた彼は今 線路に印をつけました 行った事無い天国の話 其処で拾った足首の話 堕ちてく意識に 光は途絶えて…

愛に塗れ チョコレート 夢に成って ストロベリー 人殺しの賛美歌 高らかにプラットホーム 罪悪の鎮魂歌 透きとおるワンエルディーケー 孤独の悪意 そして贖罪 苦痛の含量 そして熱病 戦争の子守唄 鳴り響いて鉛色の生命感 人でなしの童歌 惹かれていく赤色の…

人魚は夜に泣いて 自分の鱗を削ってる 足りない愛は一抹の 泡になって肌を刺す 神様の悪戯に 彼女はご馳走されるのです その永遠の肢体には 眠れぬ理由があるのです 人魚は人に成って 上手に僕らの代わりをする 言葉の海に帰りたい 甘き嘘など要らないわ 人…

寂しいガールは自虐的 化粧は何処か病的で 胸の痛みは慢性的 お薬欲しいと駆け込めば 確信犯に慰められる この世の中の数ある正義は 全てあの娘に似合わない 傷ついた腕隠しもせずに ただただ祈るガールの夜中 「日々の苦痛が存在証明 その悲しげな意味など…

果てしなく憎しみが心に湧いて 丁度いいとそれで喉を潤す そして仮想敵が産声を上げて 自らの正義に幸福を見る 孤独とは優しい待ち人だから 貴方の痛みは温かくなる そこから知った人と人 固体生命は最後の抵抗 雨が全てを嘘にして 僕らは何度も死んでいた …

低い音が聞こえて 気づいたふりして それでも遍く現実を 耳頼りに生きてきた 声が聞こえたのは 二十を越えた頃からで 僕を傷つける全てが 鼓膜の中に混じって溶けた 安全剃刀が危険になり 僕に僕を取り戻す作業 脳が耳を疑い始めたら 恋人を捨てる馬鹿のよう…

僕は世界を改悪して 自分の感性の猶予を待つ 懐かしいものは全て忘れて ただ必ず死んだ人の感性を読む 悲しいことは 露知れず 君に暗闇は似合わない それからは優しさの限界を知る 本当の不幸が美し過ぎて泣き 何処かの正義に撃ち抜かれるのを待つ 苦しいこ…

例えばの話をしよう 沢山の可能性を拾い集めて 全てが笑顔になる欠片を見つけよう そのタラレバに嬉しくなれば もうまた怖くて傷つく残酷なことが 傍にいても少しは平気になるから 僕はナイトで君がプリンセス 襲い掛かる人喰いオークやドラゴンに 僕は必死…

貴方の呼吸を静かに止めて 僕と繋がった小指を齧り 冷たくなった体温は 少しずつ境界線を越えていく まどろむ意識を奮うには 貴方の笑顔が転がっていて 全ての何かが起こっても 変わらぬ尊いその聖性 どんな朝にも醒めたなら 貴方の安堵で夢忘れ どんな夜に…