2012-10-29 ■ 透きとおる憂鬱に この心臓は頼りない 皮膚一枚が追加され 血はより噴出し難くなる 上気した肌を羨み 滾る肉の躍動感を呪う 僕はいつもそれからの 世界と接して馬鹿を見る 人間の人間による 間引きと題した殺戮に 精神弱者は刈り取られ そこに花が咲くらしい 子供が遊んでいた公園で 僕は虚像の貴方に捧ぐ 僕のことを殺してくれと その旨伝えてトイレを流す 「公衆トイレ」