ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

暫く。

今日から詩を書けないと思います。 来月にはまた再開できると思うので、宜しくお願いします。

不潔な星は 悪夢に隠れ 苦悶の海を 命で割った 罪を照らし 独演すれば 遠い静謐も 多幸に瞬く 異端な雨は 寓話に溺れ 末路の花を 泪で塗った 恋を揺らし 約束すれば 永い天運も 優美に佇む 「畸型の空言」

迷夢の化石に 僕は依存する 否定され笑む 悪癖を律して 罪深い覚悟で 独演に白熱し 合成の自我を 烈しく毟った 神話の胎児に 君は作用する 畏敬され泣く 聖賢を欲して 程遠い旅路で 失恋に敬服し 実在の義務を 眩しく齧った 「死生の配分」

卑屈な筆で 神様は騒ぎ 賢智の肉も 強く溺れた 大作の底に 痕が残って 病は空しく 才能を過る 気楽な嘘で 真実は亡び 無罪の恋も 甘く穢れた 寝室の窓に 星が集って 命は淋しく 結論を渉る 「チート」

花束は孤立し 形骸を慰んで 脳味噌の虹に 幻惑し羨んだ 不合の楽園で 遊離する熱は 肯定が難しく 絶無に揺れた 恋文は摩耗し 哀惜を導いて 三日月の夢に 感嘆し呟いた 確知の遠景で 流転する露は 旋律が美しく 心機に触れた 「悲愴の遺物」

悲観の殻が 歪を護って 幼い禁忌は 偏性に実る 静謐な柩で 寵愛を嘆じ 盲目の詩は 臆病に過る 多欲の肉が 光を齧って 儚い論理は 口実に煙る 克明な炎で 狂想を奉じ 責罰の血は 醜悪に踊る 「弱き破滅」

偏愛を中和し 非力に祈れど 留守電は軋る 深く強く永く 告白の廃棄が 泪より苦しい 濃密な心理は 君を渇望する 暴言を消化し 不毛に創れば 文字列は熱る 甘く若く惨く 幻想の厭悪が 命より淋しい 困難な短詩は 僕を生殺する 「ワナビー」

嘘の手品が 独奏を宿し 平熱は呪縛 穏和な夢幻 天命が散り 病因で喘ぎ 脆く分離し 模った哲学 神の仕草が 約束を残し 永別は空虚 無惨な愛撫 存在が去り 掌編で遊び 強く知覚し 葬った花色 「白き空洞」

十字架が語る 故人の結実を 花嫁は微笑し 盲目で踊った 弾丸が噛んだ 空しき心臓は 肉屋の屑箱で 割引され睡る 偽悪者が悟る 憂世の恩恵を 満月は腐蝕し 切論で燈った 万骨が咲いた 正しき楽園は 神話の原稿で 改訂され細る 「使徒の愁い」

繊細な詩に 病んだなら 森の祈りも 霧散し還る 妖精が焼く 至悪な夢に 緊密の過重 花園を忌む 豊満な美に 妬いたなら 空の怒りも 固結し肥る 炎天が止む 孤独な裡に 博愛の具象 死神を往く 「幻の主題」

傘が遍在する 無口な隷属に 甘い嘘泣きは 手毬唄を残す 初恋の体温は 泪で遡行して 贅沢な回顧を 心理に彩った 虹が独立する 嘆美な革命に 薄い微笑みは 花言葉を宿す 有限の神様は 瞳で慰霊して 鮮烈な黙示を 悪夢に葬った 「イェット」

指の音色に 酩酊する蜜 愚かな肉は 空しく実る 独裁に熟む 直観の素数 深刻な嵐は 天敵を囁く 腰の火焔に 隷属する茎 豊かな罠は 烈しく熱る 盲目に沸く 発狂の動詞 勤勉な鏡は 裏腹を貴む 「情死の名残」

易しい笑顔で 飽和した朝に 恋人は弱虫な 吐息を煙った 不治の大戦が 血液を煮沸し 温厚な兵器は 夢に残された 淋しい悲鳴で 自殺した雨に 神様は怠慢な 黙示を削った 無味の正論が 断罪を消費し 暗欝な懐疑は 匣に移された 「カーム」

歪の吹雪が 受難に集り 解読するは 繊細な暗示 強い理想で 荒く裁けば 多元の柩も 因果に慰む 病の劫火が 呪縛に唸り 推敲するは 硬骨な禁忌 深い憎悪で 熱く刻めば 女神の泪も 夜空に瞬く 「叙述兵器」

目蓋の淵底で 銀河が変奏し 幾何学は歪む 秘密に溺れて 冒涜する露が 霊魂を磨けば 原罪の荒野で 奇蹟を辿った 言葉の尖端で 造花が嘆息し 美意識は響く 夢想に逃れて 伝道する蛇が 本物を拒めば 半神の楽土で 名残を縛った 「逆さの教典」

昨夜の神が 舌を愛撫し 若い漫然は 奈落に残る 融解する脳 正しい罪に 本音が溺れ 晩餐を迫る 明日の肉が 翅を讃美し 強い切願は 虚空に過る 到達する牙 眩しい欲に 仮想が壊れ 憧憬を渉る 「幸福の背丈」

君は罰だった 地雷原に咲く 若い嘘だった 微笑を燈して 背骨の終極で 奇蹟は廻って 永別を護れば 魂が讃美した 僕は灰だった 大天使に詠む 悪い富だった 自傷を映して 毒素の殉教で 禁忌は熱って 失恋を量れば 幻が乱舞した 「心理の不滅」

祈りは強く 深層に宿り 静謐な美が 昏迷を語る 狂気を導き 真理が睡る 甘い合剤に 難破船の夜 怒りは永く 核心に渉り 緊密な詩が 大害を握る 消費を嘖み 覚悟が肥る 厚い生肉に 悲劇性の皿 「灰色の智」

詩語の雷管が 僕を誘起する 正しい初恋は 暗黙知に沈む 悲嘆を重訂し 文字列は実る 全能な弱音に 泪が隷属する 戯画の愛液が 君を汚損する 淋しい逃亡は 尊厳死に響く 末路を彩色し 地獄絵は点る 独善な仕草に 柩が恍惚する 「惨めな恩恵」

雨蛙が祈る 弱気の雫は 恋を模倣し 幻に揺れる 聖い楽音は 星が反響し 僕の追慕を 闇色で語る 山嵐が護る 孤独の燈は 夢を慰霊し 魂に触れる 若い体温は 罰が冷却し 君の覚悟を 残泪で綴る 「フェイト」

孤独癖の闇は 惜愛に嫉妬し 奈落で割れた 本音を辿った 必然を慰撫し 正負が渇けば 不細工な空に 泪は哀訴する 夜行性の罪は 失恋に勃起し 秘匿で揺れた 黙示を護った 定律を流布し 心理が荒めば 自堕落な嘘に 鏡は遡行する 「眩暈の深遠」

罰の足音が 残虐に迫り 精巧な翅を 運命で毟る 地獄が育む 感性を割る 熱い臓物に 苦悶する蛹 恥の香水が 強烈に集り 完璧な色を 追憶で削る 詩人が戦く 絶望を煮る 悪い後味に 破滅する蕾 「揺籃の首輪」

意味の重複に 切実さが薫る 初恋を美化し 蜃気楼は熱る 嘘が冷笑して 悲劇に溺れる 志向性の翅で 永遠を逃れる 価値の対称に 硬骨さが迫る 命運を畏怖し 彼岸花は宿る 黒が熟考して 暗示に潰れる 粉微塵の夢で 神様を忘れる 「情景の純度」

夜の喪服は 多大な星を 篤く告別し 密かに送る 本音は睡り 追憶が廻る 醜い奇蹟を 肯定する為 春の死罪は 可憐な色を 甘く惨殺し 僅かに熱る 美談は腐り 毒性が宿る 眩い禁忌を 羨望する程 「冥土終曲」