ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2007-01-01から1年間の記事一覧

君が居るからこの僕は 月が綺麗に映ったり その横顔を幸せと 履き違えていられると 君が居るからこの僕は 様々な不幸と手をつなぎ そんな自分を好きだからと 呟き笑って目を閉じる 君が居るからこの僕は 過敏になった恐怖とも 暗い雨を浴びながら 此処に居る…

現実は僕を苦しくさせる 実情で怖くなる 僕の足を食いちぎるそれらに 僕は嘯き続けてきた どれだけ生きてこれただろう と、考えるのはよしなさい 享楽に心を甘んじて 怠惰と病魔の境目を渡る 考えることは傷むこと だけど考えなければ一人 愛し合っているな…

赤ん坊が泣く前に 大きく息を吸い込んで 酸素に含まれた切なさが 彼女の胸を熱くする どうしようもない、僕が 怖い日の夜に過ぎて 笑わなかったら駄目なんて もう誰にも言わせない なんてきれいな笑顔 楽しそうな毎日 幸せな関係 痛まない命 誰かの正義が僕…

僕はいまでも 覚えています 人を殺した あの日の記憶 空は晴れても 覚えています 惨めに人の 代わりになれず どうすれば 生きていられる? どうすれば 穢れず笑う? 人を愛せど 記憶は僕で 一人泣いても 記憶は僕で いつしか僕は 引き篭もります 彼の想いも …

誰しもの感情にもぐりこんで また生まれたい その泣き声が聞こえる頃には 随分と些細なことで傷つく自分を 許すことが出来るでしょう 誰かの仕業にしてしまいましょう 最大限に自分を庇護しましょう 其れが人間というものです ただ愛情に満ち溢れた 一つの生…

情けない自分 生きるという非情さに 笑うという不条理に ただ耐えられなかった自分 例えば歪んだ精神が 僕の在り処だとすれば どれ程か凶悪さをもってして 何とか生きてゆけたのだろうか 自分が情けなくって 生きていることが申し訳なくて ただ悲しくて痛み…

神の息が 僕を撫で どうしよう もなく 息苦しく 感じて 毎晩 毎晩 塞ぎこんで 彼女と出会う 曰く 人知れず 僕の声は 届かない 自慰に更け 尚更に 眩暈が 注目を呼び 貴方に 僕の声 襲う 襲う ゴムのにおいする 左手の骨格 曰く 人知れず 僕の声は 届かない …

消耗された月に 悴んだ瞳に 気持ち悪い赤 僕を促している 赤 正常に戻るにはいかほどの代償が必要ですか 条理に徹するにはいかほどの苦痛が必要ですか 僕の病魔は この神経の過敏は いつからか僕を支配し 叩きのめしています 雨は嫌いです 其れは惨めです 繊…

奥底にある 淑やかさに キャラメル一粒 舐めて毎日 やり過ごしたと思ったのに 僕はまだこんなにも不誠実だから 愛していると言う 僕の胸に 泣いていると 君を大切に想う 想い毎日 其れが全てだと知っていたのに 僕はまだ恐れてばかりだから ロマンティックと…

消してしまい 消えてしまい 「ある晴れた日の夜の月」 多くは知らない 「年功序列によって順応された社会」 見えない 「もう、あは、何度も愛し合ったじゃないか、今更」 分からない 「面白おかしく毎日生きている気になっているのかしら」 訊かないで 「あ…

想い連ねる文章が時々酷く痛みなのは 生きているということなのは 体中が震えを感じているのは きっとそういったことは 弱さをはけ口にした私のせい だから誰彼に どうかこの世界へと 祈りを込めています、私 しかしそれは 欲望が申し訳なさそうについてくる…

幸せな言葉を探して います、この僕は 大好きだった人に願いを かけて、この僕は 空も自由に飛べるわ と貴方は言ったので 僕は空を飛んでみたいと 星を抱きしめてみたいと 月の呟きを聞きたいと なんて素敵な夢を見たのでしょう 其れは全て夢だった なんて嘯…

優しいあの子が死んでしまったよ あの子が死んでしまったよ! 何で? どうして? わからないわからない、わからない! 優しかったのに死んでしまったんだよ あの子はきっと殺された。 誰に? どうして? わからないわからない、わからない! この世の中のと…

大きなお目目で つつましく口 そんな貴方を 愛しています 人並みに紛れて 幼げな笑みな そんな貴方を 愛しています 大凡貴方はいつも同じことを 何度も何度も繰り返していて その言葉が僕にとっての支え 僕にとっての感傷により ああ、何でこうもうまくいか…

甘く冷たい珈琲牛乳を流し込み 毎日を慈しめれば 震えが止まらぬ 震えが止まらぬ 何を正義だと言い換えればいいのだろう 寒さが心になる 生きるか不憫に 器用に生きたい 暖房のぬくもりを親の間と嘯き 其の為に努力を惜しまんと 言えぬか自分は いえぬ自分に…

愛している誰彼の 残響は著しく僕を襲う だから食いすぎた感傷を 実情によって覆うのさ しかしなんともまぁ恐ろしい形をしているのかと しばしば、臆病な性分に、鼓動はやまないが 其れを興奮体質であると嘯き キッと目をかしこませて歩くのです あの人の想…

僕は知らぬことを知っていました 幻想を抱き其れを勝手に現実だと信じ込み そして其れに追随しようとしていました 哀れな僕は 其れをすぐに見抜かれてしまい 死んでしまいました 僕の凶器をもってして 何分も狂わぬ言葉の細密画を 僕は手にしています 告白し…

その日彼女と二人で 若さ故に二人で ぴかぴかをてにして 一緒に月が綺麗というゲーム 彼女熱い体もってして いつかも僕を困らせる 空も構わず飛んで飛んで 一緒に子供の名前を決めるゲーム 僕はすぐに手を離し 逃げる逃げる鼻歌交じり 一人想い続け彼女 誰か…

線を引く私は狂乱に告ぐ その傍に居る僕は俯きがちに 「皆々様、私たちは愛しております」 身勝手な暴力で僕は 打ちのめされ る しかし しかし 床に伏せた折、見つけた侘しさに キョ楽的に生きたいのです ガリガリと線を引く彼女に 群集は性を重んじようとし…

僕の感動を返してください 確かに在った筈なのです 潜り込んだベッドに 冷たい浴槽に 僕は置き去りにしました 若しくは使い捨ててしまいました 僕の情熱を返してください 確かに在った筈なのです 目の前で銃殺されて 彼女は鼻歌交じりで 僕は置き去りになり…

夢を 僕は怯える そして 言い包めたら 誰も 脳髄が圧迫され だけど 僕

激しい恋の詩が好きだ だけど僕にはそんなもの書けない 大凡書けやしない 僕は激しい恋を燃やさずにいる 一度たりとも赤くは染まらぬ 其れを不幸という人々が集まった街に僕は 随分と暮らしているはずなのだけれども それでも一度たりとも戯曲ですら 戯れた…

怒らないで わかろうとしています だけど僕が悪さを働いたせいで こんなに酷い実情なのです 怒らないで やろうとしているのです だけど僕が悪さを働いたせいで こんなに歪む実情なのです 実情の敵である夢と僕は 先ほど対話をいたしました 全て嫌になってし…

影が一度に入れ替わり 細分化されて感情 散り散りの恋に 誰彼の感傷が付け加わり ぐらぐらして 「確かに貴方は」 愛していました、恋をした と、言われてしまえれば高級に 胸が焼けるようで 喉が枯れるようで 耳をふさぎたい目を閉じたい! なんて いってし…

僕はとても弱虫です 意気地なしです 告白します、告白します 僕はとても弱虫です 沢山の人を嫌いになりました そして平気でいました 告白します、告白します 沢山の人を嫌いになりました どうして なんでこんなに 他人の自分を 見つけ出さぬままに 弱いこと…

愛している人が死んでしまっても 僕は死ぬことが出来ませぬ その臆病さに 僕は きっと 自殺するのでしょう 優しい人と呼ばれたいがために ここまで育ちきりました しかしまた僕は 僕は または いつかは死にます 花咲かされた後にはやはりやはり 季節になって…

その長い髪を切り落とした少女が 僕の中で笑っている 何故つややかな其れを失ったのかと聞いても 静かにくすくす笑っている 恋に破れたか、もしくは願掛けか そういった精神による糸口かと 何度も何度も問いかけてはみるものの やはり、彼女はくすくすと喉を…

僕は何度ともなく潰し込まれ そこから滲み出した愛を食べられる そしたら残った肉片に きらきら光った希望が眠る 夢を何度ともなく見て 夢を何度ともなく見て 期待を裏切ってしまった僕に 僅かな謝罪と束縛が付き纏う 何でだろう、まだ状態として変わらない…

僕は修羅に成ります 優しい修羅になります 心に気丈さに 厳しい修羅になります そして誰しもがやらぬような 残虐さをもってして 優しい修羅になります 僕は修羅に成ります 人と成れぬ修羅になります 意味の追求を 構わぬ修羅になります そして夢で少しだけ泣…

苦し紛れの言葉が 連なって優しい意味になる 優しい意味が溢れる僕が 大きく広がって波になる 波となったこの先に その波紋は反時計回りで静まり そこに静寂が生まれる 静寂の中突然泣き声がする その泣き声を聞きつけて 我侭なあの人が素敵になる 素敵な我…