ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夜鷹の妻は 火星で結び 想起の唄は 難字で肥る 回路の村は 予告で続き 名残の舟は 装画で唸る 抱囲の沼は 暗示を濯ぎ 盲唖の櫛は 他責を譲る 哀詩の砂は 萌芽を盗み 嘆訴の雪は 模索を括る 「リプライ」

養畜の声で 厄の懐石は 放逐の空で 柵の犯跡は 由の校庭で 約束の殻は 星の装丁で 錯綜の肚は 遁世の靄で 的の帯剣は 温凊の蚤で 痕の内見は 時の盲管で 満席の弾は 沖の納棺で 愛惜の波は 「転調の籠」

蜜の督視で 熱意を難じ 槿花の媚は 瞻望を計る 人我の聾は 迷路を廻り 縞の叢記は 軽蔑を漁る 膣の黙示は 列位を濫し 陰火の帯は 変貌に触る 臨画の脳は 呈露を祟り 暇の抛棄で 永別に罹る 「憂き全知」

恋文の痕は 熱を率いて 乱生の欲で 塵に迫った 安息の腰は 昼に願って 要務の埒を 咳で縮めた 往昔の釜は 蛇を憎んで 役割の聾で 舌に転じた 完結の檻は 肉に偏して 廊下の闇を 点で偲んだ 「混紡の汗」

楽園の法は 拝崇を弄して 満月の損で 算測を黙した 暗号の恋は 間然を襲って 内殻の塔で 怠忽を呪った 扁率の陸で 連作を貧して 正弦の蜜は 命数を弑した 掲額の息で 英実を嫌って 天候の肉は 熱汗を誓った 「ヴェサル」

回生の肝は 因子に劣る 養殖の夢で 南華を煮て 円規の裡は 教理に罹る 寧日の蚤と 融和し擁し 済世の霜で 品詞に細る 偸食の爪は 瞞過を診て 偏気の淵で 勝利に触る 名実の籾と 通話し党し 「雑草の値」

美しき鈴は 風紀の松明 君は紅葉し 伏線に写る 暫くの檻で 熱戦が宿る 僕は硬結し 年光を縛る 大凡の真は 病の背表紙 君は内服し 約束に踊る 彗星の嘘で 高鳴る金章 僕は難船し 短折を啜る 「挨拶の蔭」

利剣の茎は 函架を論じて 詠唱の端で 萌生を印した 相思の膣は 胆気を餞して 迷想の任で 濃化を慢じた 帰結の累で 乱鴉を混じて 秉燭の蟻は 往昔を貧した 統理の芯で 賛意を典して 寧息の蜜は 盲唖を難じた 「セレクト」

丕績の祷祀は 破線を転座し 惨禍の湾曲で 戦時を触った 敗聞の手配は 否塞で透過し 千思の腕骨は 話頭を渉った 季世の脳死で 仮説を捻挫し 安価の断橋は 衍字を漁った 怪物の寝息は 帰葬を濃化し 遠視の弾痕は 堕獄で黙った 「聖い醜悪」

内積の馬は 韻致を呪って 幕の階層で 光華に黙した 有機の箔で 彷徨を病んで 消過の綱は 定置を裁した 哀惜の沼は 認知を犯して 核の埋葬で 猛火に刻した 風紀の厄で 要項を吐いて 弔花の砂は 聖地を帯した 「悪癖の脳」

幻視の森で 悪魔に当る 放射線の腰 重き重き韻 正義の罪で 法馬に篭る 遺伝性の零 煙き煙き神 敬畏の星で 太古が集る 地雷原の恋 聖き聖き傷 耽美の夢に 暴虎が残る 慰霊祭の墓 甘き甘き雨 「アーミー」

神験の膿は 曳尾を誘って 蝋の養価で 落照を浴した 弾の向性は 潮汐に還って 迷想の淵で 不宣を罷った 引訣の炭は 正義を洗って 欲の弄火で 役職に録した 鎌の悼惜は 凶星を頼って 屏息の鞭で 無節を奔った 「フリーリィ」

君の指先は 天体を護る 僕の累世は 演劇を覚る 羅刹の素で 才を牧する 野戦の外で 薪を掬する 鉄の浅在で 陰晴を計る 円の面積で 朝夕を渉る 大尾の花は 禁を投じる 哀辞の罠は 没を応じる 「憂い死霊」

机上の罪で 僕は裏切る 黙想の柵を 蛆に残して 罠の堅甲で 綿を刑して 厳行の闇は 剥製で廻る 慕情の奥で 君は高鳴る 浴槽の波を 旅で捜して 花の万口で 旗を倍して 電光の幕は 惑星に宿る 「革命の病」

切傷の線に 平行する径 僕は旅人に 君は恋猫に 眠剤の朝に 投降する牙 僕は木偶に 君は霊代に 開栓の凪に 奉還する繭 僕は足枷に 君は鉱石に 窓際の礼に 諦観する蔭 僕は猛煙に 君は徒花に 「自滅遊戯」

亀の才器で 衍字を契って 街の犯跡に 弊履で面した 本の猛威で 名詞に罹って 落想の旅は 廊下を聾した 雨の堆起で 顕示は茂って 蜂の満席に 迷離が偏した 門の法意で 平視を呷って 薬草の錆は 蛹化を擁した 「骸の鼓翼」

韻律の舵 年紀の私心 花の貞操 目送を縒る 因子の沢 認定の甘雨 星の妄説 揚棄を募る 深林の凪 健胃の違失 弾の屏息 抑塞は漏る 真理の泡 金的の難苦 鳥の用箋 猛威は肥る 「カルチャー」

君の漂落は 犯科を喩えて 烈しき波に 因子を掬した 円満の皿は 転義を叛して 要理の洞で 再帰が訛った 僕の死神は 金貨を崇めて 淋しき厄で 沈思を牧した 顛末の肚は 演技を算して 脳裡の空に 拝跪が宿った 「ドグマ」

悲愴の釘は 錦地を縋って 安産の翅で 好晴を触った 窺測の淵で 正義は唸って 蟠結の網は 失跡を翔った 知足の蛆は 韻致を毟って 間雑の種で 往昔を護った 異相の槌で 名辞は曇って 短見の神は 密生を呷った 「零の歩幅」

命令の咀嚼で 正字を呷る 純理の宣戦で 壮時に罹る 有刺の愛染で 奇蹟は細る 開花の明光で 揚棄に登る 実在の儀仗で 原画を覚る 迷離の迎接で 銀河に集る 放課の閑殺で 陰鬼は弱る 哀詩の難役で 丕績に戻る 「ロボッタ」

僕の王様は 始点に弱くて 花束の嘘を 感知し篭った 妄覚の鏡 天敵の在処 瞬く剖析 汚れた楽団 君の稲魂は 時節に甘くて 鉄錆の夢を 散置し量った 追従の瞳 残星の行方 佇む肯定 溺れた同穴 「カリッジ」

鉄筋の森を 毒牙で沐し 聖性の蜜に 煙草が薫る 扉の狩場で 窺知の涎は 眠剤を犯し 血汐に奔る 縄張の闇を 小銭で督し 悩乱の痣に 手紙が訛る 鏡の獲物で 遺屍の泪は 哀憐を汚し 臓腑に触る 「ビースト」

古き犠牲で 汐を数えて 僕の地獄は 聖典を売る 心誌の淵で 遊具は廻る 暗示を宥め 送別せども 悪き遺骸で 残余を背き 君の私信は 約束を摂る 蟲の倒置で 蔭は擁する 戦時を量り 新装せども 「死刑の隣」

罪の火輪が 掃除する獄 否む毒素は 夢を訪ねる 街を忘れて 泥が頬張る 善の費消で 蛆に委ねる 粗き煮沸は 弱者の風情 招く幻視で 迷宮を着る 凪で別離し 翅を則する 自由落下は 収束に乗る 「殺意の夏」

僕の経路で 君が細れば 冷蔵庫にて 林檎が孵る 翅を穢して 肢を呪って 僕が継ぐ檻 君が咲く骨 僕の淡さは 正義を偲び 君の遠さは 宇宙を択む 右眼の露は 僕の始末だ 悪夢の咳に 君は多感で 「ペア」

烏の星座は 僕の胸で燈る 穴で営巣し 罰を食む程に 殻は千思を 紡績し隣れど 雨の詠嘆に 盤石は細った 菫の空理は 君の街を奔る 唄で隠匿し 剣を説く為に 炭は訓話を 緊締し量れど 蛆の引訣に 蛍窓を辿った 「アンフェア」

嶮しき街で 空を仰げば 赫が季節を 殺戮してる 花を恵めば 証を訊かれ 讃美の殻を 執心で煮る 虹を孕んだ 海を搾れば 余韻の舌を 病で模する 甘き返辞で 砂を燈して 塵が悲愁を 遥察してる 「シーン」

罰の装甲を 包帯で宥めて 痩せた嵐に 舌は行き届く 煙草の灯は 色恋の残月だ 干渉する蛇 泣き喚いた皿 震える嘘は 韻に肯定され 侮蔑の檻で 難症を夢見る 甘き眠剤を 縋って祈って 映画の楽団 撓垂れた約束 「枯れた枕」

僕の機関を 整形するから 禁忌の小銭 少し貸してよ 夢の底でも 奴隷の儘だよ 君の母性を まだ喜べない 朝の台詞に 何を含んだの 唾液の蜜で 白痴だったね 明日の嘘は 弱く淋しいね 沼に囚われ この径を黙り 「終幕談話」

沫の重さに 永久を喩え 背徳の実は 口腔で踊る 懸想の蟻は 迷離を廻し 肉の権利を 愛好し赤る 糖の堅さに 禁絶を求め 悩乱の根は 悪札で飾る 威喝の腰は 沈思を点し 変の因子を 絞殺し篭る 「撞着の壁」