ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

風の冷たさに 涙を流すのは止めた その潔さに 心を見透かされるから 惰眠に溺れて 煙草の煙に醒まされる 人でなしの夢 価値など無いと言い放たれる前 死んでしまうのでは 疑って心は病気を迎えこむ 命の重さをばら売りし 100gで300円なり 凍ったアスファルト…

ビルの屋上で 僕は魚になり 星々に引き裂かれながら 何処までも堕ちていく 今度産まれて来る時は 鳥や羽虫になりたいと 願うようなその事が この現実には意外と多い 寂しい夢を見ていたの 映像はもう直ぐ消え去って 暗闇の中で一匹で 寝言のように吼えましょ…

透きとおる憂鬱に この心臓は頼りない 皮膚一枚が追加され 血はより噴出し難くなる 上気した肌を羨み 滾る肉の躍動感を呪う 僕はいつもそれからの 世界と接して馬鹿を見る 人間の人間による 間引きと題した殺戮に 精神弱者は刈り取られ そこに花が咲くらしい…

コンビニで 手に入るだろう青い水 飲むとすんなり息を止め 何も無かった事になる それは命の否定形 そして過つ勇気の調べ 一度は飲んでみたいから 僕は光の蟲になる その水は甘く熱い代物で 直ぐに体も心も溶けていく 骨身を晒して言い訳を交信 この人間に酷…

僕の泣く理由を数えます それは思い出に眠る時 それは夢を思い出せない時 それは人影に立ち止まる時 理由は意味を作り それを崇拝して人と成る このままじゃこの僕も 終わった舞台に重なっていく ああ、夕暮れが珍しく赤くて 街は火の海になりました その炎…

死に急ぐ彼の駆け足で この世は丸く収まって 駅のホームで彼などは 目に消えた人の背を叩く 物語にはなれなくて 戦うことは悲惨です 夢を憶えているだけで こんなに薬が必要なんて 輝く星より臆病に あの娘の事を秘密にしてる でもそれをプライドと呼ぶなら …

まどろむ意識に 取り残されて 立方体は 暗くて厳格 手を伸ばしてみる 風が指先をくすぐる だから僕は手先が生き延び 内に行くほど死んでいく 慕っていた彼は今 線路に印をつけました 行った事無い天国の話 其処で拾った足首の話 堕ちてく意識に 光は途絶えて…

愛に塗れ チョコレート 夢に成って ストロベリー 人殺しの賛美歌 高らかにプラットホーム 罪悪の鎮魂歌 透きとおるワンエルディーケー 孤独の悪意 そして贖罪 苦痛の含量 そして熱病 戦争の子守唄 鳴り響いて鉛色の生命感 人でなしの童歌 惹かれていく赤色の…

人魚は夜に泣いて 自分の鱗を削ってる 足りない愛は一抹の 泡になって肌を刺す 神様の悪戯に 彼女はご馳走されるのです その永遠の肢体には 眠れぬ理由があるのです 人魚は人に成って 上手に僕らの代わりをする 言葉の海に帰りたい 甘き嘘など要らないわ 人…

寂しいガールは自虐的 化粧は何処か病的で 胸の痛みは慢性的 お薬欲しいと駆け込めば 確信犯に慰められる この世の中の数ある正義は 全てあの娘に似合わない 傷ついた腕隠しもせずに ただただ祈るガールの夜中 「日々の苦痛が存在証明 その悲しげな意味など…

果てしなく憎しみが心に湧いて 丁度いいとそれで喉を潤す そして仮想敵が産声を上げて 自らの正義に幸福を見る 孤独とは優しい待ち人だから 貴方の痛みは温かくなる そこから知った人と人 固体生命は最後の抵抗 雨が全てを嘘にして 僕らは何度も死んでいた …

低い音が聞こえて 気づいたふりして それでも遍く現実を 耳頼りに生きてきた 声が聞こえたのは 二十を越えた頃からで 僕を傷つける全てが 鼓膜の中に混じって溶けた 安全剃刀が危険になり 僕に僕を取り戻す作業 脳が耳を疑い始めたら 恋人を捨てる馬鹿のよう…

僕は世界を改悪して 自分の感性の猶予を待つ 懐かしいものは全て忘れて ただ必ず死んだ人の感性を読む 悲しいことは 露知れず 君に暗闇は似合わない それからは優しさの限界を知る 本当の不幸が美し過ぎて泣き 何処かの正義に撃ち抜かれるのを待つ 苦しいこ…

例えばの話をしよう 沢山の可能性を拾い集めて 全てが笑顔になる欠片を見つけよう そのタラレバに嬉しくなれば もうまた怖くて傷つく残酷なことが 傍にいても少しは平気になるから 僕はナイトで君がプリンセス 襲い掛かる人喰いオークやドラゴンに 僕は必死…

貴方の呼吸を静かに止めて 僕と繋がった小指を齧り 冷たくなった体温は 少しずつ境界線を越えていく まどろむ意識を奮うには 貴方の笑顔が転がっていて 全ての何かが起こっても 変わらぬ尊いその聖性 どんな朝にも醒めたなら 貴方の安堵で夢忘れ どんな夜に…

心の闇とは何なのか 我を忘れて対峙する 紺色染まる狂乱も まだまだ足りぬと考える 照らされたならよかったか 剥き出しになった醜悪に 文化人気取りのあの人は 鼻をつまんで笑ってる 僕の闇とは何なのか 人を殺すと決めた時 あの娘が壊れたあの夕べ いつも月…

酷く眩しい幸せは 身体を柔らかく溶かし尽くし そのビンに溜まった僕たちを 不幸の海に還します この海を騒がせる人たちは 何処かみんな真面目な顔していて 頭の悪い僕などは 彼らの論争に怯えるばかりです 幸せの犠牲になった不幸に 誰が優しい声をかけてく…

嘘の神様は 寂しさの中で笑っては この僕に傷つかない方法を 夜が来るたび一つずつ 大事に大事に教えてくれた 嘘は悪いから 僕は酷い人間だったね でも傷つけるのも痛いので 朝が来る前にこの色を 油絵の具に混ぜて空を描く 嘘のようなことが 本物になったと…