ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

消灯時間に なりました 黒目の花が 散りました 怒鳴った声が 聞こえます 貴方の事が 嫌いです 命短く 知る乙女 気分がとても 悪いです 眩暈も少し いたします 殺してくれと 言われます 夢にまで見た キチガイに 密室暗転 何処ですか? 遠くでタップが 踏まれ…

毒という名の時間には 僕は随分と頭の色をもぎ取られたけれど 咎められる自意識に 涙ぐむしかできなかったのです 命という名の時間には 僕は幾許か精神の発散を許され得られました 産み落としうる神様に 涙ぐむしかできなかったのです 奇跡という名の時間に…

哀愁というものが、 撫でる猫が、優しい 何処かの夜目の彼女は 如何せん、目には映らない 心臓というものが、 色の傷跡が、優しい 手首に走る思惑の彼は 如何せん、耳には聞こえない わたくしは生きる死人であり わたくしは消える死体である わたくしにはた…

不躾な命を持つ僕へ 今、思われる言葉には 今、触れられた言葉には 天使が悪鬼が食い破ります 毀損された僕などが ただぷかぷかと漂うだけで ドンガラドウの体など 何の事実がありましょう 悲しいことに無人です 僕は密やかに無人です 忌まれな姿を持つ僕へ …

静物の、命は きっとさぞ冷たいのでしょうから どうか指先を辛く冷やさぬように わたしを傍に居てください 血液の、刻みは 途方も、途方もなく遠いでしょうから 赤く握り締める事など叶えずに わたしを我が侭に馳せてください 奇特な貴方に つまりは恋などと…

わたしは此れでもうズット 笑うことなどないでしょう 錠剤は欺瞞だと そっと唇になぞります わたしのこの足というものに 願って運ぶ器官の名を奪い ただ、口ずさむ真似をします 「また縛り付けるもの ただ結びつけるもの」 ツルギを携えし詩人には もう声な…

祈る言葉数 熱を声帯と類似し 色めくは小人たち 僕の頭の穴の中 沈む、止まる声 ただ耽るのを恐れている すぐ見抜くのを恐れている 恐れている、恐れている 願う振動体 其れは病魔に類似す 紅染めたあの少女 僕の知らない傷の星 沈む、痛む月 気が触れるのを…

腕の傷跡は黄道に溶けて 傷つかない爪先だけで立つ 僕には幾千もの人を亡くす記憶があり いつかの犬が欠伸で夢をボヤク テレフォンの電波が身代わりになる 恋知らずが口の中を痛めてしまう 頭の中の宇宙はきっと僕に優しい 叶わないものはキラキラしてキレイ…

僕の亡霊 僕だけの亡霊 青く温い息を吐く亡霊 遠慮がちに笑って亡霊 切なく泣き虫で、気難しくて しかし花言葉を大切にする、僕の亡霊 黄泉の先には細い傷道があって そこには三つの杏の木があって 彼女はそこで、胎内を翻している 僕の亡霊 僕だけの亡霊 瞬…

世の中は惨めです 僕はとても惨めです だけどそれだけではないのです 僕には風景を愛でることはできないけれど 誰かの言葉を愛します 思い出してみましょう 忘れずにいましょう 僕という子供が 描いたその祈りを 他人には不純です 僕はいつも不純です だけど…

私の影が私を無視する 私の夢が私を汲み取らない 私は部屋の隅にある宇宙に、 ブラックホールに憧れる 「僕ほどの優しさを研ぎ澄ました詩人になると 天体の孤独などに言葉少しで そして、人という不可抗力の中で 孤独の愛などを見抜くことが出来るのです」 …