2010-04-11 ■ わたしは此れでもうズット 笑うことなどないでしょう 錠剤は欺瞞だと そっと唇になぞります わたしのこの足というものに 願って運ぶ器官の名を奪い ただ、口ずさむ真似をします 「また縛り付けるもの ただ結びつけるもの」 ツルギを携えし詩人には もう声など届かずでしょう 今、大人しいあの子まで 言葉についには刎ねられます 首がスミレに 青いスミレに これからもう少しだけ 鳥になれた、気がするわ もう何も怖くない 「もう、何も怖くない」