ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

地球史呪って 自殺が富めば 不正な楽園も 平和に結べる 核弾頭の詩に 犠牲を望んで 無口な映画が 轟音で流れた 宇宙図燈して 花火が咲けば 粗雑な葬式も 銀河に紡げる 喪失感の美に 憂世を磨いて 孤独な手紙が 盲愛で溢れた 「善く死ぬ」

僕の失踪に 水仙が咲く 名前を忘れ 命題は廻る 背中に刻む 翅の追憶は 首枷を悟る 口実だった 君の発信に 神様が病む 因果を怖れ 惑星は軋る 弱音に響く 唄の体熱は 永遠を捩る 独白だった 「ロンリー」

神聖な隣町は 黄昏に燃えて 血液が沸く程 君を祈らせる 楽園の哲学に 正しく符合し 退屈な憂世も 憧憬で満ちる 乱雑な物語は 混沌に魅せて 脳髄が編む儘 僕を還らせる 妄言の音律に 烈しく呼応し 軽薄な認知も 感性で朽ちる 「奇蹟のエサ」

不潔に祈る 初恋は残り 僕の言葉を 熱く磨いた 呼吸する露 妖精の電荷 詩篇が悼む 根暗な秘密 自由に悟る 命題は積り 君の美学を 聖く望んだ 唱歌する翅 星空の梯子 夢想が響く 非凡な啓示 「ボーダー」

雷鳴に望まれ 刹那を讃美し 高潔な天空で 正義が顕れる 命題は鮮烈で 真理に還れば 何よりも速く 酸素を刻んだ 死神に招かれ 言葉を使役し 喧騒な戦線で 憎悪が戯れる 約束は切実で 詩篇に綴れど 誰よりも深く 叡智を嘆いた 「私は観念」

朧月詠んで 紫煙が薫る 里は安寧に 恥辱を迫る 穴の聾唖が 不感に導き 翅を穢して 手毬は遊ぶ 俄雨泣いて 眩暈が過る 恋は暴悪に 非情を猛る 淵の魔物が 地獄に嘖み 鬼を祓って 膿血は喘ぐ 「春の毒」

一日花の色は 再誕を罰する 滅びた恒星が 嘆美する夜に 僕は径を往き 前世に微笑む 不吉な正論も 洗わず食んで 三環系の性は 哲学を欲する 捧げた幻想が 惰眠する朝に 君は霊を病み 迷夢に渦巻く 無口な喧騒も 残さず吐いて 「明暗臓器」

君は気儘に 僕を介護し 平穏な指で 惨殺してく 隔てた愛想 慈悲の混濁 泪に映った 美しい否定 僕は卑屈に 君を回顧し 憂悶な声で 滅亡してく 育てた隠喩 無垢の精練 鏡に交った 難しい認知 「圏外の瞳」

不沈な思惑を 天使は調律し 何も讃美せず 欲望に肯いた 生肉が踊って 熱を感じれば 無口な大罪に 正義は溺れた 苦難な感性を 悪魔は祝福し 誰も排他せず 完結に慄いた 瞳孔が燈って 嘘を詠じれど 気鬱な恩恵に 悲願は怖れた 「慈愛の裡」

星廻りして 科白を託す 霊魂の寝相 空しき噴水 夜を祝福し 煙草は燃え 演算が罹る 精巧な美感 雨宿りして 秘密を憩う 混沌の手癖 愛しき蜂蜜 花を忘却し 銀貨は褪せ 読点が護る 肉厚な余韻 「運命の躯」

地下鉄に残る 血痕を貴んで 痛覚の幻想が 喉で交差する 線路の悲鳴は 苦く死に響き 赤錆が薫れば 遠い星を願う 絵葉書に渉る 筆跡を呟いて 嘆息の引用が 膣で自転する 旅出の朝陽は 聖く美に恵み 歳月が語れど 慧い花を乱す 「ハンカチ」

悪き妄想に 存在する君 囁く詩篇は 恋で溢れる 唇の愁いも 舌で呪われ 幻肢が悟る 上品な滅亡 深き花園に 泡沫する僕 佇む美景は 雨で潰れる 魂の写しも 熱で燈され 季節が薫る 凶暴な永遠 「センス」

時計が忘れた 天国を詠めば 君の偽悪だと 聖人は想った 唸る冷凍庫は 詩学に喩えて 肉が観る夢を 満月から護る 貴石が怖れた 根底を描けど 僕の慈愛だと 骸骨は話した 迫る爆撃機は 画題に任せて 罪が降る熱を 断片より悟る 「死後硬直」

雨の靴音に 森は歓喜し 肥った闇を 増殖させる 太陽が焼く 暴虐に慣れ 古い獣道は 幻想を妊む 人の星震に 街は過失し 訛った嘘を 証明させる 引用が富む 寵愛に触れ 永い物語は 曝葬を招く 「竜の視覚」

不細工な型で 造られた僕は 口笛の色彩に 追憶を融かす 映画は沈黙し 欠落を魅せる 奇怪な夕景も 悪病に燃える 無意識な嘘で 護られた君は 鼻唄の体温に 惜別を冷ます 胎児は悩乱し 盲信を和える 穏和な恋愛も 憂愁に痩せる 「セオリー」

豚は孤立し 惨殺を望む 正論が降る 悪夢の淵で 肉塊ならば 理由が実り 肥満な命を 祝福できた 蟻は疲弊し 肯定を嘆く 哀憐が干る 久遠の底で 神兵なれど 讃美が睡り 自然な心を 証明できぬ 「トカレフ」

非力な初恋に 泪の花は散り 呪った嘆息が 平穏を悼んだ 淋しい道草は 宵闇に渉って 夜光蝶の嘘を 満月が磨いた 不実な生傷に 病の熱は去り 殺した憧憬が 天罰を睨んだ 苦しい哲学は 空白に罹って 宇宙船の夢を 雑音が描いた 「青春の痣」

非情な釜に 若者は病む 死の音律で 電話が去る 恋を喩えて 夜に渉った 裡は血塗れ 暦が枯れた 気丈な蔭に 聖人は妬く 美の独裁で 手紙が散る 罰を讃えて 雨に縋った 嘘は手遅れ 灯が暮れた 「切なる不遇」

複製画は祈る 熱情の価値に 色彩を磨いて 理念が宿れど 繊細な敬慕は 冒涜を忘れて 美の袋小路で 帰結する罪悪 蜃気楼は悟る 虐殺の意味に 光景を歪めて 苦悶が腐れば 安穏な破滅は 宣告を怖れて 死の黄金律で 萌芽する沈黙 「贋物の魂」

恋の摂理を 航海したら 孤独な翼が 苛烈に繁る 髪が薫れば 泪を流して 実存に祈る 隷属の詩編 夜の不遇を 積雪しても 一途な鱗が 緻密に躍る 頬が燈れど 鏡を呪って 観念に触る 神様の対話 「憐れな無垢」

背理の御香が 命に沁みれば 僕は帰納して 遺骨を齧った 三日月は嘆く 崇高な結実を 君が居た街も 美に潰される 仮説の墓場が 骸に活きれど 僕は定義して 和菊を毟った 野良猫は憎む 丁寧な恩恵を 君が得た罰も 名に想われる 「算し阿弥陀」

野菜の瞳が 僕を侮蔑し 醜い大義で 聖地に罹る 神の誤診を 切に怒れど 痛覚は鳴き 心が落ちる 悪魔の雫が 僕を支配し 貴い殺意で 奈落に触る 裡の虚空を 常に悟れば 音律は病み 炎が満ちる 「蜘蛛の糸」

夏色の背広を 纏った夜想曲 星座は正しく 神々に重なる 静謐な鉄道が 子供心を揺す 海岸の電燈は 暗い夢に還る 天国の事典を 穢した後遺症 罹患は等しく 永別に連なる 盲目な先生が 反省談を問う 父母の愛憎は 慧い鳥に宿る 「カシオペア」

美学を刻み 旅する芋虫 熱に塗れて 恋人が泣く 夢は天性の 害悪だから 翅を望めど 空に祈らぬ 犠牲を招き 讃する紋白 嘘に溺れて 鱗粉が富む 神は半盲の 幸福だけど 罪を磨けば 冬に睡らぬ 「胡蝶主義」

眼底で溺れる 片想いの暗号 遠い風景画に 嫁ぐ君は睡蓮 季節を噤んで 薄紅に融ける 烈しい追憶は 深く自傷する 心臓で暴れる 雨宿りの聖痕 永い明晰夢に 偲ぶ僕は空蝉 宛名を嘆いて 夕虹に秘める 淋しい憧憬は 淡く化粧する 「見ぬ故里」

花束刻んで 君を捜した 愁いた横顔 鮮烈に抱き 便箋焚いて 天に描けた 紡ぎし夜を 同封させて 鳥篭暴いて 君を願った 遺した空洞 丁寧に怨み 潮風詠んで 雨に求めた 亡びし嘘を 再演させて 「讃える処」

悪食な菩薩は 臍の緒を荒す 空しい母親が 気欝に祈れど 極楽は浅墓で 病が積層する 御魂の痛覚に 不信を吐いて 童顔な海月は 菜の花を慕う 眩しい春風が 清楚に語れば 水槽は温厚で 瞳が遊泳する 酸素の音律に 寝息を詠んで 「我が光景」

君の精気が 健全に燈る 僕は妬んで 戒告を遊ぶ 獰猛な業に 母性を誤る 臓腑の顔で 正しく犯す 僕の歓喜が 残酷に実る 君は招いて 必然を紡ぐ 閉塞な匣に 道理を偽る 破滅の傍で 永らく唄う 「アテナ」

茜空の手品で 甘く幻視する 憂世が滅んで 君に祈る景を 儚い核爆弾が 色を支配して 黄昏は永遠に 讃美歌で恵む 泪雨の旅路で 弱く懐古する 恋慕が騒いで 僕に廻る毒を 短い生命線が 罪を啓示して 哀別は完璧に 過去形で裁く 「分裂症」

鉄路に寝て 星座線描く 踏切は泣く 汽笛が慄く 君が詠んだ 夜は透ける 永遠の終点 恋した名残 記憶に看て 天使性憎む 剃刀は病む 汚水が嘖む 僕が吐いた 嘘は冷める 空白の芸術 毒した決意 「何故に」