ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

嬉しい その気持ち 声が枯れて 肌も溶けて 骨も露わで その気持ち 楽しい その想い 意味を失い 恋を忘れて 雨も敗れて その想い この刹那的な貴方の存在を 断片的に僕は抱きしめる ワンピースが風にゆれ 蒲公英みたいにチラヂラに 嬉しい 生命が根絶し 残っ…

また癇癪の朝がやってきて 一人きりで食器の割れる音をする 苦しくないニュースを探しています テレビジョンは誰かに正直で 思い出すのは空を飛ぶ夢 それはつまり落ちる夢 切り裂かれた悲鳴の夢 最期はいつも同じ場所 兎は皮を剥がれて跳ねて 血抜きのされた…

人殺しの方法を 誰か僕に教えてください 幾ら刺しても、嬲っても 彼女は死なずにいるのです 皮膚を剥がし赤い筋 八重歯でなぞってみるのです 歯垢と共に血液が 敗血症だと言うのです 僕の体は大人しく 彼女を殺すと聞こえます その死体を見とめれば 怖い気持…

また信仰のない朝が来て 光弾ける夢を見てしまったので 死体になった僕の事 誰も泣いてはくれません いつも文学は分からないままで いつも命は綺麗だと言われ 其れでも僕は死体になって 優しい詩びとの肉を喰らいます ほら、よく燃えております 繰り返し僕を…

彼女の嘆願が耳に残る 私の左目が泣いている どうしてこんな事になってしまったの 私は時々記憶喪失 蹴り蹴り殺した黒猫の 脳漿が明るく、私の姿を映してみせる 自分の叫び声で我に返っては 右腕はとても使い物にならないと知る 呼吸が足りずに苦しくて 貧血…