ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2011-01-01から1年間の記事一覧

産まれる前に 大罪を犯した私は 覚えなどなく 両手は汚れている 生きるはつまり罰であり 様々に亘る恐怖や不安に 押しつぶされそうとしてる 今、今、今、 街を歩く私に 罵声を浴びせる他人 家では共にある 自己罪悪の化身 全てはつまり悪であり 私の邪悪な呪…

街は燃える 僕の気が済むまで 神様に狂った人が 痛みで影を落としてる 街は燃える 君に届くまで 悪魔に魅入られた人が 気づいた後に泣いている 街は燃える みんなが死ぬまで その他普通の方々に 世界はとても厳しいね 街は燃える 誰も居なくなるまで 僕の体…

美しさを想う自殺志願者 彼女には全てが汚かった 穢れて汚れてまともじゃなくて その世界に産まれた自分を何より憎んだ 死に向かう美しさだけを信じ それ以外は全て陽炎だった 街のネオンや流行りの音楽も 吐き気の味がするばかりで悲しかった 愛する人に出…

過去へと結ぶ手紙には 外へ出せとの暗示があって その言葉の意味を知ると 命は悲しみを置いていく 僕は生きていたのかな 彼は怯えて呟いて その言葉の前にいたら 痛みは悲しみを置いていく 殺したのは私です 告白は唐突に始まって その言葉の事を考えると 罪…

人を殺す夢を見た朝に 温い汗と共に歯が震う その感触が僕を孤独にさせるから 今では自分が死ぬ夢を乞う 神様を確信した朝に 冷えた心が頼りげに見えて 全ての悪意に理由をつけては 今では誰もが許せると笑う 覚めては眠れる寂しい朝に 布団のぬくもり剥がさ…

僕の愛する恋人は 宇宙の果てで空見上げ 星を数えて唄っては 待ち合わせだよと微笑むの 僕の愛する恋人は 運命になんか縛られず 何億光年先の恋に ロマンティックと微笑むの 僕の愛する恋人は 独りぼっちが寂しくて 泣いてる僕を眺めては 大丈夫だよと微笑む…

雨の国の人たちは 肉や骨のその前に 魂をまず腐らせて 死んでいくと聞きました きっと心は簡単です 雨は全てを平等に 弱らせ溶かしてそのままに 次の雨へと変えるのです 土が愛していたんだと 抱き寄せそっと呟いて 蕩けた泥では意思が死に 殺してほしいと嘆…

僕が怖いは ふしだらな命 よごれてきたない 寂しき心 貴方を傷つけ 壊しても それでも燃える 卑しい業火 理知的にあれと 分別の人が言う その約束に 惑ったのが僕 動けぬネズミは きっと純潔を想う それを飲みほし 胃袋に閉じ込めて 「僕のお腹に住むネズミ」

思わず呼吸する 思わず血を流す 僕はきっと 思わず生きてしまってる だから 思わず貴方に恋をした 理由はないよ 本当だよ 貴方の思わずを知りたいのです 考えない事は美しいね そんな気持ちを閉じ込めて ずっと転がして遊びたい 思わず目を閉じる 思わず手を…

殺したい人がいます 私を裏切ったのです いいえ、裏切らなかったのです 私をこんなにしたのです 何一つ教えてくれませんでした これは復讐です ただの愉快犯です ああ、こんなにも醜い私を あの人はあんなにも美しくなってゆくばかりで 私がへんになりました…

ここが僕の防空壕 戦争反対唱えるあの子 悪魔がやってくるから逃げろと 偉いおじさんが言ってたよ ここが僕の防空壕 殺人マシーン稼働中 怖い夢ばかり見てるのねと 寂しい少女が僕を撫で撫で ここが僕の防空壕 現実たちがミサイルみたい いっそ悪い子になれ…

青く弾けた原子爆弾 その風に吹かれて僕はご機嫌 なんだか命も囁いてきて 本当は好きなのかもしれない キノコ雲を追いかけては 肌は明るい色に変って それでも確かな科学力に 僕は学校生活に一生懸命 国語に数学、英語に物理 あんまり僕をいじめないでね 放…

魂の救済 その熱量 私は一人 手紙書く 命の俯瞰 その遠さ 私は一人 夢を見る 君の哀愁 その色彩 私は一人 影落とす 私の罪悪 その深さ 私は一人 空に乞う 「残した言葉」

僕の心がアメリカンコーヒーで 溶け残る砂糖がきっと貴方 そう考えるとこの恋の終わりも 少しは詩的に見えるのかしら 貴方は美しいから縛られることはない 心の移ろいはきっと一つの芸術 僕の恋は信仰に似ている だって今でもまだ貴方が最後の星に見える 貴…

黒く伸びた髪 恐ろしい瞳 真っ赤な唇 上下する喉 痙攣する右腕 隠された左腕 熱を帯びている胸 清らかな下腹部 見つからない右足 寂しげな左足 そして心と呼ばれるもの そして意識と名づけられたもの そして感情と囁かれるもの そして精神と指をさされるもの…

気は確かか 僕は空に尋ねる いずれは落ちて 騒がしい街を燃やすのか 気は確かか 僕は恋に尋ねる いずれは爆ぜて 脳の距離まで失うのか 気は確かか 僕は意味に尋ねる いずれは示して これが正しいと誇るのか 気が触れてしまったものは いかにも全てが手遅れで…

僕の肉は赤い果実になりました 種を演じる目玉はギョロリです 貴方は返り血と共に強く齧ります 美しい咀嚼により僕は欠落していきます 白い歯を立てて肉を抉っては 中にある自制心を舐めとります 睨む種さえお構いなしに 八重歯で突き破る気持ち好さ 僕の果…