ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部だったトコロ。


或いは美型詩の実験場だったトコロ。


2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

子供の頃に憧れた 必ず滅するその力 きっと今に手にしたら 世界は七日で終わるでしょう 奇跡という名の絶対に 収束するべく人類を 数多の感情汲み取らず 大いなるフリして刈り取るの 騒がしい町並みや幸せも 意味を求めて消えていく 嫌な奴も親切心も 分け隔…

死んで生きて 生きて死んで 時々泣いて また死んで 忘れて笑い また生きて 羽を広げて 振り回し 触った娘は 腕が飛ぶ 彼女が死んで 僕が生きて 僕が死ねずに 彼女はいない 背負って生きて 追っかけ死んで 独りで生きて 二人で死んで 記憶は惑い 何処から生き…

この星では 誰も彼も寂しがりやばかりで 生物として生きる糧さえ 二つでなければいけなくなった 心細さは余りに酷くて 更に数を増やして誤魔化す それが唯一現実で 最も有効な価値になった だから僕という生命は 逆行しているニュータイプ 新たな意味の可能…

大切な思い出を救いたくて 今日も身近な現実を穢してる 汚れたその手で掴んだものは 少年時代の優しい浮遊感 掴めば当然汚れは移る 息をのんでももう遅かった セピアモノクロと色褪せていき もう何も教えてはくれない 過去に縛られているのではなく ただただ…

マイナスに揺れる電車 その騒がしさを忘れるほどの 鮮血な光景、鮮明な光景 僕は白線の後ろに立った とやかく人は言うけれど 僕は最期の美しさを 感じて泣いて後悔をして それでも貴方を信じてる 暫く怒号が響いたら 乱暴な駅員のオジサンが 貴方を手早く拾…

夢のような日々遠く 僕の憧憬にくすぐられる 人を憎むという意味は きっと刹那の非ず人 理想はいつでも優しくて 僕の涙も叱ってくれる 言葉が言葉を慰める その真実に目を凝らす 優しい命の終末に 多くの人が悲鳴をあげた だけど僕はそれらを睨み 大げさに右…

悪女と呼ばれる女の子 ただただ人が好きなだけ 昔は彼女のような子が こぞって火炙りされていた 許せぬことを許せぬと 足りないものを足りないと 果敢に言葉にしただけで 人は畏れて目が変わる このアバズレの死神と 優しい人に言われてさ お前なんか信じな…

限りなく気が触れたら 騒めく予感が教えてくれる 僕以外は全員狂人で 悲しい世界の住人なんだと 僕は真に静謐なのです 一つの罪も満足に行えない だから聖者にはなれない その業が僕に罰を与えど 初恋のような感慨に 僕は何度も間違えそうになる それは全て…

僕は魚になりたい 冷たい水にさらされて その鱗で全てを傷つけると そんな呵責を抱いて生きる 臆病な優しさを持つ魚に 水面はとても恐ろしく 海底は寂しいほど暗い 僕の尾ひれは波を切り裂き フォルムにおいては絶対的に あの殺戮兵器に似ている クラムボン…

僕は何に殺されるのか それを考え歩いていたら お腹がぷっくり膨らんだ 幸せが目の前をよぎりました その幸せは手を繋ぎ この世の希望を独り占め 腹が立ったこの僕は 幸せをその場で攫いました 幸せの後には小さな未来が トコトコついてきてたので 纏めて合…

僕の持てる力 僕の持たざる力 愛が関与する関係 愛が否定する関係 君の映る世界 君の映らない世界 夢が叶えられる場所 夢が捨てられる場所 僕は全てを許したか ならばそれはいつ頃か 本当に心から許せたのか そこに正義はあったのか 力を持たざる僕に 捧げる…

若き日の僕に 嫉妬する僕は 成長と名付けた 熱量の喪失を知る 言葉は濁り 視界は色褪せ それでもこの夢が 僕を責めたてる 群衆に飲まれ しこたま吐いた 口蓋から幾度も 感受性が流れる 僕が生きる事は 何処で証明されるのか 難解な解答とジプレキサ 飲み干し…

盲目の少女は それでも知っている 自らの高潔さを 自らの美しさを 自らの愛おしさを 自らの悲しさを 見えない電話を騒がせるのは いつだって謂れもない罵倒で 彼女はその覚束ない指で 神の無慈悲に電源を落とすのだ 美しい景色など見たくもないと 彼女ははっ…

遊び疲れて 陽はまた沈み 友達バイバイ 影に抱かれた 車に乗せられ キックやパンチ 携帯電話は 助けてくれない 私の甘さに 彼らが群がる ガムテープキス 黒ペン舐める 痛い痛いと 言葉は浮つく 最後の砦も 知らないままに カメラにピース その後銃殺 彼らの…

天才なんだと 教わって 世界は眩しく 綻んで だから自分を 信じたよ 確かに世界は 笑ってた 自分を名誉に 胸高く 純情無欠な 僕がいた 数々唱える 問題に 僕が正義と 疑わず それから日々は 少しずつ 身に余るほどの 真実で 僕を打つんだ 痛いんだ 嘘がこの…

飽きられたのね 早くの時に 僕が僕であることに 正しさなんて 悪魔の仕業ね 僕が僕であるために ここは寒いわ 喉が凍った 大切な言葉置き去りに ここは暗いわ 白目が溶けた 美しい貴方置き去りに 夢を見てるの 穏やかな日々 この現実を忘れた後に 愛を見てる…

全て忘れて 孤独を知らず 賛美を知らず 人間を知らず ただその糸口を探すだけ 全て見解せず 悪を問わず 夢を問わず 愛を問わず ただその居場所を望むだけ それでも宇宙の悲しみは 確かに知り、考え抜いていた 百年の寂しい煉獄 或いは個人になる前の話 「統…

傷の痛みに気が付いて 僕の高鳴りは始まった それは僕だけではないということ それは一匙の感情だということ 狂気の外で拾い食い 慕情の中で鼾かく 貴方の横で目を擦り 彼らと何処までも距離をとる 全て逸脱した感情に 懐かしさだけが役に立つ 二人称を求め…

君と一緒になれぬなら こんな言葉も意味がない だけど言葉にしないなら 貴方が偽物になるのです 空気が真に透明なこと 齢十六で気づきました 光はどこまでも伸びていき 時には暗がりで息をします その様相で佇んでいた 僕だけの貴方、本当の貴方 そよ風さえ…

愛に満ちてる幻想が 僕を慰め励まして 現実世界の邪悪さは 映画のように他人になる 感謝や賛美を欠かせない この虚像の美しさを 僕はいつまでも言葉にする きっと嘘には神が宿る 悪い夢を見たんだね 僕は体に縛られて 不自由な精神は永遠に 空飛ぶ翼を望む夢…

天才の効用は つまりは奇跡の連続性であって 或いは永遠の約束 凡庸に許されぬ神話的勝利 悲しいほどの選民主義に 一切を排した運命の強奪だ 僕は悔やみ続ける 僕が僕を殺したあの日 君も一緒に殺していたら こんなにも惨めな命を 晒し許し受け入れ笑い 君が…

結局僕に残された 死ぬ口実を大切に 生きとし生ける憎らしげ 殺して自分を軽くする 愛の季節の彩りに 彼女の死で時間を数える あの娘の人生が穢れていたのは 僕らの失敗を引き受けたから 写真や鏡に映る真実に 僕は時々息苦しくなる 僕は天国なんか望まない …

子供の頃の残像が 少しずつ僕と重なっていく その影の憶えた悲しみが 少しずつ僕と一つになる その心の炎症に驚くほどの 懐かしい新鮮な痛みをおぼえる 過去を真似し、或いは未来を予知し 今という失敗の時間それに ついには陽炎の言葉が同調する 「もっと戦…

僕は嫌いを知りました 驚くほどに身近に居ては こんなに脳みそ揺さぶり続ける とても憎くて悪い奴 僕の心を堂々と 大声上げてお邪魔する 悲鳴に似たよなその形状 そんな嫌いに出会ってました 遅れましてはこんにちは 此方はお馴染み臆病です 貴方のように大…

僕が人殺しだった日に 時々は戻りたくなるのです あの数々の特別な過ちに 新鮮な気持ちで向き合いたくて 誰が死んだとか誰を殺したとか そういうのにはもう飽きて ただ情念による死という意味が 僕にはあまりに苦くて飲み込めないの 僕が人を殺せなかった日…