2012-11-11 ■ 傷の痛みに気が付いて 僕の高鳴りは始まった それは僕だけではないということ それは一匙の感情だということ 狂気の外で拾い食い 慕情の中で鼾かく 貴方の横で目を擦り 彼らと何処までも距離をとる 全て逸脱した感情に 懐かしさだけが役に立つ 二人称を求めていたら 三人称に加わる僕よ 息もできぬ感情を携えて 僕は日本語と戦争をする それが限りなく僕であるということ それが全てを呈するということ 「右手中指第二関節」