2012-10-02 ■ 嘘の神様は 寂しさの中で笑っては この僕に傷つかない方法を 夜が来るたび一つずつ 大事に大事に教えてくれた 嘘は悪いから 僕は酷い人間だったね でも傷つけるのも痛いので 朝が来る前にこの色を 油絵の具に混ぜて空を描く 嘘のようなことが 本物になったとしたら 誰かが喜び多くが死んで 僕は叫んで貴方は目を閉じ 逆さの恐怖に羊水が震えてる 嘘の神様 貴方は寂しくないのですか 僕の傍だけずっといて 手足の無い美しい姿を持つ 誰のものでもない嘘の神様よ 「嘘の神様」