2012-12-15 ■ 世界は屍の上で還りゆく 骨の悲鳴は滑稽で ところどころに残った肉片を 自尊心という獣が喰らってる 僕を愛した昔の詩人を 僕は汚して験してまた汚し 必然的な別れの痛みを 突きつけられて目が醒める 彼女はまさに月でした つまりは空に浮かんだ寂しい穴で その純潔な魂は 僕を優しく砕いて捨てた 今日も明日をやり直し 過去の孤独が心を埋める 今度はきっと大丈夫 この残像に秘めたる呪いも 「月」