ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


愛しているのなら

失うはずはないと

涙に暮れる日々さえ

悲しい嘘へと変える

 

傷ついた言葉も

苦しめたすれ違いも

甘く鋭利な波となり

今でも僕を抱きしめる

 

確かに生きているのだ

十字架みたいな命に

僕は呪縛を授かる

大切な宝物として

 

失ってしまったなら

死で在る他ないのに

君のベーゼの残り火が

胸の芯まで熱くする

 

 

「恋と死」