度重なる現実の刃先に
何度ともなく泣き咽る日々が在りました
度重なる毎日の連続に
何度とも泣く僕を情けなく想いました
実情の傍にいる彼女は
いつだって僕を置き去りで
いつかは一番傍にいたと
抱きしめ竦み足は震え
もう止めたいと心が痛み
その代償にと薬をかまずに飲みました
もう病めたいと常軌を失い
その代償にと僕は僕を捨てようとしました
情緒における虚実ばかり
追い掛け回した僕だけど
今漸くその傍で
考え込んで気付かず嘆き
其れは何より彼女の残骸で
痛む思い出の繰り返しで
しかし僕はやっと出会え
彼女は潔さに溢れ
何もかも現実に所在すると
言い切る少女の力強さよ
何もかも夢物語で好いわと
言い切る彼女の気丈さよ
僕は悩み苦しみ考えることで命を命たらしめることにしました
僕は震え痛んで考え抜くことで僕を僕として収束することにしました
僕は怯え恐れて煩い続けることで自分の名前に正しさを求めました
僕は赤く青くと気付き続けることで彼女のことを常に想っています
「ピレチア」