ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


大丈夫
大丈夫と
言い聞かせ
言い聞かせる度
僕の網膜は赤い煙を上げながら焼かれ
僕の瑞々しい喉は何度も金切り声を上げる
大丈夫さえに


僕はもう限界なの
燃えている心を失って踊れない
僕はもう知りたくないことを
傷ついた肌が体を這い回り
キスをして、バイ
なんて言ってみて


まだ居る
まだ居るね
言い聞かせ
言い聞かせる度
僕の心は
僕の瑞々しい心は
誰かが言う、「まだ僕は居るんだ!」


もう限界なの、僕
息を吸っても雨の匂いに気付けない
世界を護りたいと思う
差し込む痛み、痛み、痛み
紛れながら、バイバイ
なんてね、なんて


修羅になってしまおう
僕の15センチの厳かな武器
まだ居るから
大丈夫
なんて
なんて
「なんて!」




「修羅」