ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


赤黒の水溜りに
僕の顔が映らない、と
無性に掻き毟りになり
鼠色の肌に
温もり、大切なの僕には
僕の眼から見える世界、世界
行列に並び損なうことを気にせず
そんな風に振舞いたかった
だけどだけど、でも
「大嫌い!」
甘えた不誠実を抱きしめる
僕の、やめた
戦闘機が放ったミサイルのような生産性で
僕は肉体の半分を失い
ただ、人を憎むことしか出来ない
蛍光色の草むらの空で仰げば
僕の失ったもの以外のものが輝く、から
誰も許さない
縫い入れたラインのマークが
「とてもチャームポイントですね」
なんて刃先を眉間に沿わせてみる
気丈さが好きだった
優しさを愛していた
感動を抱きしめていたかった
修羅は何処にでも居るよ、僕は
助けて
赤黒の水溜りに足を沈めて
苦い顔をしている貴方が愛を込めて
「水溜りにて、修羅をただただ気取るのですよ私は」




「水溜り、の、殺人」