2014-01-20 ■ 不幸せな三日月は その場限りの芸術に晒し 欠けた部分が痛くて泣いた 近づくものもみんな傷つけ 夜分を赤く照らしてる 狼少女が駆けている 時折吼えるのは恋人が 多くを持たなくものだから その永遠の満ち欠けに 私がいると訴える 僕は声を聞き遂げて さらに言葉を重ねてく もう口などは意味を持たない その裸の静かさに 耳を澄ませて打鍵をしてる 満月になれば晴々と 己の名声に興味が湧いてくる 街並みをジッと見下ろして 詩人の懸命さを見つければ 麻薬のような愛をおぼえる この誰も幸せにならない世界で 僕は満月だけを嫌いになった 「真夜中の片想い」