ねぇ、幽霊になりたいな
ピカピカ光る幽霊に
痛い痛いと言いながら
本当はもう死んでいるんです
イライラ顔の塾帰りの少女を
ワッと背中から驚かせたいな
心ごと引き篭もっている青年に
画面の中からこんにちは!
血塗れになった服を着て
中から色々飛び出して
誰が見ても僕じゃないから
気楽に恐怖をするのです
たまには高く高く飛んで
見下ろすのは僕だけの夜景
きっと綺麗なんだろな
死んでもいいと思えるくらい
忘れられてもいいのです
後悔するほど生きてもないし
この悲しみとはさようなら
幽霊の僕にご期待ください
「うらめしや」