2013-08-22 ■ 広島駅発地獄行きの 夜行バスに飛び乗って 夜景は僕らが独り占め 宇宙に飛び立つその温度 ピストル自殺の独裁者 堕胎で死んでく子供たち 僕は多分に騒いでいたから 弔いの言葉が眉をひそめる 何れ寝静まるのが正しさだけど 僕らはそのままで乗客だから 在るがままの粗悪さが 不安を誤魔化す錠剤になる 誰もが罪に罰を祈った 最後のバス停に降り立つ頃は 天の川のほとりに潜む悪鬼が 業務的に重荷の確認をする 「銀河集積夜行バス」