2013-12-04 ■ 愛玩犬は「好き」と鳴く その無垢なる願望を 僕は胸の中に閉じこめる 彼女は僕しか望まなかった 過程なくして美を感じれず 風景美談は状況の勢力に依存し 言葉を当てはめて理解する 汚れた僕の瞳なのに 汚れた僕の美観なのに 何処までも走る貴方よ そのセロトニンの健全さよ 愛される為に産まれて 愛される為に死ぬんだね この光景は彼女の駆ける姿を 想起させるただ一つの明媚 きっといつまでも泣き腫らす 優れた僕の記憶からは 優れた僕の痛みからは 彼女は僕より先に老いた 声は一つも嘱しない 貴方の骸を引き渡すのが 僕の最も身近な罪だ 「愛玩犬と遊びて」