2018-07-27 ■ 匣の向日葵は 何を視て縋る 淋しき集合に 畏れて嘆くか 天の川冷たく 汽笛が響けば 訣別を結びし 空白が坐する 蛍火の幻視に 脳が散乱する 神様の離席を 電波は覆って 台風の加護で 亡骸を洗えど 旅に永く後れ 片鱗を擁する 「暑き禍患」