2016-12-09 ■ 星を追う蟲 夜は陰鬱で 街燈の瞳も 空虚に濁る 履き違えて 恋に傷つく 翅が歪んで 崇拝を乱す 喉を病む鳥 朝は潔癖で 静謐の刃も 不法に怒る 縒り戻して 罰に息づく 歌が霞んで 存在を犯す 「中庸な苦」