2015-03-19 ■ 夜色の羽衣を纏い 牧歌的な夢を観る 僕らが住まう街は 大分慎ましい地獄だ 錠前は大量に有り 確かな扉は諦めた 鍵は指先を傷つけ 然し死ぬ程では無い 僕が期待に没頭し 君の心地は疾走す 不安が質量を宿せば 顔色も影も黒くなる 愕然と不実を知り 臆病者は厄を買う 終焉こそが重要と 腐った水子は呟けど 「色めく地獄」