2015-01-12 ■ 薄い月に誘われて 僕は寒空をcrawlする 軋む宇宙に響くのは 娘が破瓜する夜の音 ある者は酒に酔い 煙草の炎で愛を観る ある者は疲れ果て 他人の幸いに苦悩する 僕は緩やかに腕を伸ばし 幾億のpatternを覗く しかし夜は秘するもの 月は断頭台へ沈んでく 泳いだ僕も同罪として 何にも成れぬ罰を受ける それでも毎晩詩は綴る 墓石の余白が埋まるほど 「夜水浴」