2014-07-31 ■ 沸いた怒りや憎しみは 或いは嘆きや悲しみは 死んだら直ぐに心から 垢のように落ちるから つまりは僕らの魂とは 完全なる死の訪れで 一切の邪心を奪い取り 緩やかに磨かれたものだ 無念や失意の喧騒は 死人の胸には宿らない 怨嗟や後悔の慟哭は 神が全てを背負うのだ それでも君が辛いなら 此処で僕と約束しよう 漆黒を許せる己が身を 丁寧に反芻する天上にて 大丈夫、怖くはないよ 君ならきっと分かるはずだ 「漆黒の走馬灯」