2014-06-06 ■ 僕の恋慕が掻き立てられる 夢で出会った少女と二人 地獄の底へと繋がる坂を お手手を繋いで降りていく その気の強さが煽情的だ 何かに祈る畏れも習慣もない 僕は追憶が構成した言い訳で 酷く生真面目に地獄に向かう 僕は嘘吐きな手楯を授かり 彼女は純潔たる刃を握る 地獄の門にて愛憎を誓って 互いの唇は言葉を放棄する 触れずに目覚めた僕の意識は 半狂乱な朝に罪悪を飲み込む それでもあの娘を地獄に残して それでもあの娘を孤独にさせて 「残酷装置レム」