ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


歪の吹雪が

受難に集り

解読するは

繊細な暗示

 

強い理想で

荒く裁けば

多元の柩も

因果に慰む

 

病の劫火が

呪縛に唸り

推敲するは

硬骨な禁忌

 

深い憎悪で

熱く刻めば

女神の泪も

夜空に瞬く

 

 

「叙述兵器」

目蓋の淵底で

銀河が変奏し

幾何学は歪む

秘密に溺れて

 

冒涜する露が

霊魂を磨けば

原罪の荒野で

奇蹟を辿った

 

言葉の尖端で

造花が嘆息し

美意識は響く

夢想に逃れて

 

伝道する蛇が 

本物を拒めば

半神の楽土で

名残を縛った

 

 

「逆さの教典」

昨夜の神が

舌を愛撫し

若い漫然は

奈落に残る

 

融解する脳

正しい罪に

本音が溺れ

晩餐を迫る

 

明日の肉が

翅を讃美し

強い切願は

虚空に過る

 

到達する牙

眩しい欲に

仮想が壊れ

憧憬を渉る

 

 

「幸福の背丈」

君は罰だった

地雷原に咲く

若い嘘だった

微笑を燈して

 

背骨の終極で

奇蹟は廻って

永別を護れば

魂が讃美した

 

僕は灰だった

大天使に詠む

悪い富だった

自傷を映して

 

毒素の殉教で

禁忌は熱って

失恋を量れば

幻が乱舞した

 

 

「心理の不滅」