2012-05-25 ■ 始まる前に言えるのは 「全ての罪に悲しみを それ相応の悲しみを 果てなく静かな悲しみを」 そして次に言うべきは 「それから貴方を祈ります いつでも貴方に祈ります 幾多の夜に祈ります」 さらに加えて言うのには 「惨めな貴方が必要です 壊れて、貴方が必要です 傍で、近くで、必要です」 いよいよ最後に言うのなら 「世界はこんなに美しい 苦しみまでもが美しい 死にゆく僕だけ、美しい」 「絵空事」