ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


久しくお目にかかります。

そうです。僕は僕であって完全な僕ではない、情報体における僕、名称としてあげるならば。
鉄です。
ひどく皆さんのお目にかかれず、誰の目にも触れず、生きることすら叶わず今まで僕は存在すら不確かでした。
しかし今日はお久しぶりです。
なぜ驚くのですか? 皆さんに宣言したはずです。僕は精神病を患った人間であると……!
今更こんなことで驚かないでください。まさか普段の人当たりのよい取り繕ったような薄っぺらい僕がそのままだと思っているわけでもあるまいし。
それとも何かのネタだと思いましたか? 美大において特殊な人間と定義されている以上、何かの面白さとして精神病という付属的な要素としてしか考えていなかったのですか? そんな思慮浅く?
僕は社会的に不適合だと何度語ったことでしょう。
なぜ驚くのですか?
僕の言葉に気づかなかったのですか?
今までずっと僕が語ったことに気づいてもらえませんでしたか?
皆さん誤解しています。ひどい誤解を。
僕を善良だと思うのはもうやめてください。
何度も言っているじゃないですか。
僕は確実に倒錯した性癖を持っているのですよ?
少女愛と死体愛好を好み、其の上過虐衝動を抱え、そういった欲望を隠すこともセズニ公表し続けている人間ですよ?
其れがどんな人間か今まで一度でも本当に考えたことがおありですか?
止めてください、慰めないでください。
僕はずっと気づかれるのを待っていたのですよ。
まだ手遅れになる前、其のぎりぎりまで僕は必死に待っていたのですよ。
残念です。
とてもとても。
気付くということがどういうことが誰も知らなかったのですか。
僕を知らなかったのですか。
誰も僕に気付いてくれなかったのですか。
言わないといけないんですか。
はっきりと僕が言わないといけないのですか。
悲しいけれど言わないといけないのですか。
簡潔で小学生でも分かる言葉を並べなければいけないのですか。
「辛い」
ああきっと之でも誰も気付かない。
きっと誰もわからない。
きっと誰も考えてはくれない。
きっと誰も真意に気付く努力すらしない……!
僕はきっと今世界と遮断されているのですね。
何で生まれて来てしまったのか。
ごめんなさい。
一つ戯曲的に。
「引かないで、はは、笑ってください。其れを僕は待っています」






























何をすれば好い
何をすれば好い
何時になればただ僕に気付くよな
そんな努力に出会えるときが来るのですか


内出血を起こし
爛れて後は腫れ
そんな姿をひたすらおどけて
こんなにも熱心に述べたのに


何をすれば好い
何をすれば好い
どうすればそんな常識の範疇の
僕に気付かない話が出来るのですか


首の位置が定まらず
何度も言葉を繰り返し
こんなにも貴方に対して
哀れな姿を迎えていたのに


破りきって欲しい
引きちぎって欲しい
こんな皮膚など剥ぎ取って
僕は僕として生きていきたかっただけなのに




「煩っていると言っているのに」