ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


手付かずの哲学書

埃を被った写生帳

数字の並んだ教科書

僕は僕を諦めない

 

悪臭のする指先

理解の遅い脳みそ

役に立たない生傷

僕は僕を信じない

 

侮蔑に踏まれた靴

思い出が盗んだ傘

懲役を課すウイルス

僕は僕を許さない

 

血を吐いたペン先

垢だらけの鍵盤

不細工に写すカメラ

僕は僕を忘れない

 

 

「文学と疾病」