ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


黒猫の首を掲げて

英雄を開始する

骨から肉を剥がし

しっかりと血を抜く

 

臓物、毛皮、肉塊

林檎、人参、トマト

全てミキサーにかけ

ペースト状で完成

 

猫の味が喉を撫でて

後味は爽やかな酸味

口に残る毛が引き立て

肝臓の旨みが広がる

 

猫ジュースを味わい

骨を齧り生首を眺める

猫は涙を流しながらも

僕に微笑んだ気がした

 

 

「猫ジュース」