ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


堕胎病院を横切り

胎児の断末魔を聴き

少女の微笑みを眺め

僕は鼻歌を歌ってる

 

教室のロッカーを覗き

嘔吐した給食を嗅ぎ

絆の貴さを確かめ

僕は両手を広げてる

 

駅のホームに座り

飛んだ人に手を振り

世界の幸いを考え

僕は爪先を重ねてる

 

痴呆老人を見守り

妻が彼を殴るのを知り

家族の愛と絶賛し

僕は喝采を贈ってる

 

地獄の閻魔よ、覚悟せよ

天国の門の封は解かれた

 

 

「日々の本性」