2014-09-08 ■ 僕を理解する 黒き太陽 その熱線は 遍くを燃やす 焼死体に紛れて 火傷を刻印する 痛みを求めて バスタブで死ぬ 死神は紳士故 それを寵愛する 地獄の調べにも 喝采の権利はある 海底の凶悪に 肉達磨の人よ 魚たちの食欲も 種への肯定が成す 空洞の骨身には 僕の瞳が隠れている 屋上の風に 返事を囁くと 事切れるまで 僕は鳥であった 地獄の調べにも 聾唖は啓示を知る 「死在」