2014-07-16 ■ 煙草の灰より軽く 奴隷の鎖より重く 最初のキスより熱く 最期の肌より冷たく 僕の情熱は痩せて 視野を狭べてよろめく 若き日の懐かしさに あの人の手首の傷に ポプラが育っていく 言葉には名前が無い 木々の意味も知らずに ただその恩恵を信じる 首を絞めて跳ねる喉 手のひらが覆う我が頬に 僕の情熱の全てがある まだ泣くべき時ではない 「情熱の檻」