2014-04-17 ■ 春の陽気が楽しげに この子を貰うと声かける 僕は言葉を震わせて まだまだ早いと窘める 幸福模様の太陽や 笑顔ふりまく花々に 完璧な魂が欲しいからと 春風は得意げに語り出す 僕は失い慣れているから 悲しみさえも容易いと言う 結局絵本の続きをせがむように 野花は身勝手に議決を下す 僕がいくら懇願しても 例えば涙で息を止めても どうして。ああ、どうして。 今日はこんなに晴天なのか 「春の陽気に裏切られ」