僕が護った世界に
今日も季節は正直で
いつかは僕の証明さえも
陽炎になって胸を痛ませるだけ
それならば愛はどうだろうか
悲しみが沈む地平線さえ
怒りに煮え立つ成層圏さえ
不安が寄り添う時空間さえ
絶望に触れた精神界さえ
全てを許し祈り願う事が
それが無駄ではないのだとしたら
僕を拒絶した完璧な世界が
僕の骨身を分解していく感情が
それでも生きていく僕自身が
何よりも望んでいるものだと云う
何よりも求めているものだと云う
僕は何の為に戦ったのかと
問う人に捧げる正しい答えなど無く
僕はただ茫然と曖昧に
誰かの味方になり果てて
誰かの敵になり下ったのだ
愛は
愛は止まない
愛は
愛は
「大怪獣を殺した後に」