2010-08-01 ■ 蝉が頭に飛びついて 木の実のような音がした 少し笑って寂しくなって 蝉の恋慕を思い出す 愛のために生きる蝉と うまくは生きれない私 私は蝉が羨ましい 私は恋が羨ましい 耳を塞いでしまっても まだまだ汚れは拭えなくて 口を噤んでしまっても まだまだ穢れは払えなくて 私の脳で蝉が鳴く 何度も何度も咽び泣く 私は夏の終わりを感じ 頭の蝉が絶命す 「頭に蝉がぶつかりました」