ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


久々の詩。

僕がもしも。
もしも、普通の男の子だったら。


沢山恋をしてみよう。思い出として僕を苦しめる、後味の悪さを知ってみよう。傷つける恋だってしてみよう。


そして其れを後悔しよう。


力強い言葉を語り続けよう。自分の正しさで他人を傷つけてみよう。不条理さを構わずに傲慢に振るまおう。


そして其れを後悔しよう。


自分を精一杯哀れんでみよう。世界で一番自分を愛してあげよう。他人を見下し、何かを軽蔑し、理解することを諦めよう。


そして其れを後悔しよう。


何より、生きていると言う自覚を持とう。搾取していると言う、自己と言うものに対する執着を持とう。何かをやろう。何かに只管取り組もう。間違いだって構わないと笑おう。何に於いても、自分に追随し続けよう。


そして、最後には其れを幸せだったと呟いて、死にたい。


もしも僕が普通の男の子だったら。


「例え話に花が咲き」