ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


彼。

優しいの彼
だから愛されているのいつも


なのに彼ったら
そんなことに気付きもしないで
いつも辛そうに苦しそうに
ひざを抱えているのです


だから私だけ
こんな私だけだけれども
彼を愛そうと思って決めて
こんなにも傍にいるのです


彼は優しいの
なのに彼は彼にやさしく出来ないの


こんなに愛され
いろんな人間に優しくされ
悪口だって聞いたこと無いのに
彼は其れが聞こえるというのです


もしも私がね
彼に愛してるといったとしても
こんなにも好きだといってもね
きっと信じてくれないのです


優しいの彼
彼は優しいの




「気になる彼のこと」