ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


宿る謫仙で

騰貴を浴して

芳草を燃し

昧死を量った

 

煙る年縞で

二季を着せて

猟犬を証し

専恣を例した

 

辿る薬箋で

揚棄を督して

毛瘡を干し

拝賜を罷った

 

睡る剣光で

帰期を似せて

正絹を領し

連詩を制した

 

 

「サァール」

競る年稿で

内済を注して

満臉を発し

閉止を面した

 

犬の貴相で

灝気を押して

盗泉を聾し

裏海を蟄した

 

練る線香で

摧砕を生して

半券を抹し

明視を偏した

 

絹の遺草で

応器を越して

楼船を党し

地階を律した

 

 

「ヴェント」

掘る恩降で

因子を比して

注進を律し

牢記を督した

 

護る海藻で

契機を面して

仙禽を佞し

南枝を差した

 

織る本香で

品詞を慰して

留心を蟄し

騰貴を録した

 

鴨る埋草で

霊気を験して

年金を征し

三尸を成した

 

 

「ベアリィ」

檻の闘争で

致声を印して

就寝を律し

牢記を草した

 

神の軟禁で

年契を決して

綿亘を偏し

廃弛を摩した

 

鳥の押送で

為政を賃して

留心を失し

送気を弄した

 

波の換金で

賢兄を熱して

変更を面し

昧死を派した

 

 

「プレィン」